Syleenaシカゴから南へ
歌はもちろんしっかりしているが、それ以上に何かがある。そのなにかをソウルと呼ばせてもらってもいいだろう。
彼女がデビューしたとき「あのシル・ジョンソンの娘」ということが話題になったが、親の七光りは悪いことじゃない。
彼女は確かにソウルを父親から受け継いでいる。
デビュー以来、R.ケリーがバックアップしている。
ここに僕はシカゴ・ソウルの現代やら伝統を感じている(そう思いこみたい)。
しかし今作ではアンソニー・ハミルトンとのデュエットを収録。
言うまでもなくアンソニーはアトランタのR&Bシーンの暗黒面(ディープ)を牽引する男だ。
さらにネタ使いも小憎い。
"Bull's-Eye"ではフィラデルフィアのBlue Magicの"Sideshow"を使う。
そしてさらに"Classic Love Song"という曲。
どこかで聴いたネタだと呻吟すること数十分。
何度も口ずさんで発見。
これはマンハッタンズの"There's no me without you"だ!
マンハッタンズのホームをいちおうニュー・ジャージーだとしておくと、ミシガンを発しイーストコーストを経由してアトランタまで、シリーナの歌旅を楽しめるというわけだ。
う~ん無理がある?
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