いつの録音? The Notations
The Notationsの90年代のアルバムである。
The Notationsはシカゴ・ソウルを代表するコーラス・グループである。
インプレッションズ、デルズ、シャイ・ライツに続くポジションに位置すると思う。
しかし、ここで挙げたグループに比べ悲しいほど一般の認知度は低い。
アルバムはカートム傘下のGemigoから1975年に出された一枚があるだけ(だと思っていた)。
だが、彼らがTad、Twinight、CRAといった弱小レーベルに残したシングル曲の質は高い。
駄作が一つもない。
シカゴ独特の、すとんと抜けた軽やかな音に、彼らの爽やかな、それでいてソウルを秘めたハーモニーがはまるはまる。
個人的な想い出だが、20数年前、右も左もわからない大学生だった僕が、当時一社(名古屋の地名)にあった「スリー・サウンズ・レコード」で何の予備知識もなく買ったのが、そのGemigoのアルバムで、なにせ貧乏学生、買えるレコードの数は知れているので何度も何度も丁寧に聴いたものだ。
ソウル親父が遠い目をして語ってしまったが、とにかく僕はこのグループが好きなのだ。
それでいて90年代にアルバムがあるとは最近まで知らなかった。
自らの不明を恥じながら聴いてみると、予想以上に良いのでさらに驚く。
だが、聴いてみると一曲一曲の音にばらつきがある。
なかには70年代としか思えないようなものもあるし、どうも録音時期は一定ではないようだ。
う~ん、なにか気になるアルバムだなぁ。
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