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フツー? Anthony Hamilton

AnthonyHamilton_Aintアンソニー・ハミルトンの新譜を聴いた。

2004年にアンソニー・ハミルトンを聴いたときのショックは相当なものだった。

R&Bはそれなりに隆盛で、そのなかでアトランタが大きなポジションを占める場所だとは思っていたが、いまどきこれほどストレートにディープな歌を、しかもメジャーシーンで聴けるとは思わなかった。

実際にはそれ以前からキャリアがあり1995年の映画サントラ"New York Undercover"で歌っていた。
(サントラでは"Barbershop 2: Back In Business"でも歌っている)
しかしそれを意識することはなく、なんといってもその1stアルバムは初体験に等しかった。

いくらなんでも売れないだろうと思っていたのだが、とんでもない。アンソニーは僕だけでなくシーン全体にショックを与えた。
その後のハイペースな活動(Rhinoから古い録音のリイシューが出たり、シリーナ・ジョンソンとデュエットした客演も含め)を見ても、セールスとして一定の成功を収めたことがわかる。

そして早くもスタジオ録音としての2ndの登場である。
充実したライブ盤をカウントすればソロ3作目とも言える。

期待して聴いたのだが、う~ん、なんだか違う。
こぢんまりとした平均的なところに収まっているというイメージが拭えない。
もっと破天荒な、目先のメロディや歌い回しじゃない黒々とした世界を作れる人だと思うのだが。

僕の聴き方が間違っているのかもしれないが、僕としては「次作に期待」という評価にしておく。
決して悪くはないんだけどね。

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