ジャンプでござる Roy Brown
Roy Brownは1940年代のジャンプ・ブルースの人である。
ジャンプという音楽を簡単に言えば「ビッグ・バンドの奏でるジャズをバックにしたR&B歌唱」ということになる。
(歌がないジャンプもあるし、ビッグバンドじゃないスモール・コンボ演奏のもあるのだが、敢えて簡単にね)
めっぽう楽しく猥雑なダンス・ミュージックであるとも言える。
ルイ・ジョーダンという偉人がいるが、その次くらいに有名なのがこのロイ・ブラウンとワイノニー・ハリス。
共にKINGに録音があり、二人の曲をカップリングしたLP「Battle」シリーズはジャケットもナイスで有名。
当時はまだライブ会場(ダンス・ホール)のマイクとかPAが弱かったためだろう。
ジャンプのシンガーは、だいたい声が大きい人が多い。
その声の大きさでもこの二人は代表格だ。
さて、僕はいっときこのジャンプにはまったことがあるのだが、最近はちょいと聴く機会がなかった。
そこに登場したのがこのCD。
まだ未CD化だったDeLuxe録音が収録されている。
Deluxeと言えばニュー・ジャージーのレーベルでマンハッタンズが70年代初頭に2枚LPを出しているが、もともとはジャズのレーベルだったようで、ずいぶんと古くから存在していたわけだ。
内容はいつも通りのロイ・ブラウン。
その勢いを前にすると「悪かろうはずがない」。
聴きようによってはジャンプというのは現在、最高にお洒落でイケている音楽として響くよなぁ。
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