タコラ Quedon

クレクレタコラという往年のTV番組をご存じだろうか？

実写の子供向き着ぐるみ劇なのだが、低予算、暴力的、意味のないストーリーなどで観るものに強烈な印象を残したカルト番組である。

ここで確認できます

僕のクラスの友人の一人に背が低く、頭は坊主、そして顔つきがこぢんまりした奴がいて、そいつのあだ名はもちろんタコラだった。
クラス会にも顔を出さず、どうしているのかと懐かしく思っていたが----
おっこんなところで歌手になってCD出しとったんか！

長い前置きになってしまったQuedonです。

ジャケにインパクトありすぎ。
不祥事を起こした高校野球児が剃髪して頭を下げているような。
あるいは「○暴」関係のフレッシャーが、兄貴分に不始末を叱られ頭を下げているような。
そしてクラス会にひょっこりとやってきた奴が「ずいぶんご無沙汰しちゃったな」と照れ笑いしているような。

ところが、このタコラ、歌えます。
清涼感があるテナー。
しかも全曲できがいい。
優しいメロディがこの声をさらに引き立てる。

とにかく僕のツボにはまり、このCD（2005年産）を手に入れた当時は繰り返し聴いたものだ。

ラストの"My Friend, My Lover, My Wife"は小品ながら、清々しく、終わったときになんともいえない滋味が残る。
タコラよ、このMy Friendっちゅうのは俺のことか。
My Wifeちゅうことは結婚しとったんか。
で、My Loverちゅうのは？まさか愛人-----もうお前は俺の手の届かんスケールのでかい男になってしまったんだな（endless）。