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Ron Banksのソロ

RonBanksここ数日、皆さんのおかげでドラマティックスで盛り上がっている。

今日はリーダーであるロン・バンクスのソロ・アルバムを紹介する。

いつもくどいくらい予防線を張っているが、僕は決してコレクターではないので彼のソロ作がどれだけあるかなんて知らない。
手元にあるのはLPは1983年リリースの一枚だけ。

"Truly Bad" (CBS FZ391489)

この時期、ドラマスは実質解散に近い状態にあったようで、ロンもソロとしての独立を考えていたのだろう。
なおジャケット画像の真ん中に書かれているのは94年来日時に彼から貰ったサイン。

ドラマスのなかでは、視線のいやらしいエロ親父として、いや失礼、絹を裂くような妖艶なファルセットとして知られている彼だが、自分の歌一本となれば同じハイテナーでも様々な表情を歌いわけていて楽しめる。

83年という時代からファンク調のものもあるが、やはりこの人はムーディなバラードが映える。
ウォーカー・ブラザースの大ヒット「涙でさようなら」(Make it easy on yourself)のカバーがあり、タイトルだけで判断すると嫌な予感がするが、アレンジを変えぐっとムーディにし、なかなかいける。
おっとこの曲(バカラック作)を最初に歌ったのは白人じゃなくて、ジェリー・バトラーだった。

傑作アルバムと呼ぶには少々曲のばらつきがあるが、21世紀初頭の現在、僕のなかでは非常に気持ちよく聴ける内容である。
ベストトラックはミディアム・ダンサーの"This love is real"としておこう。

彼のソロでは12インチシングルを一枚持っている。
1987年のFURYRA(番号なし)録音。

RonBanks_12


"The Closer I Get You / Heaven" (FUTURA)

ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの超有名曲のカバーである。
Belita Woodsという女性とデュエットしているが、時として女性のほうが音程が低かったりする(笑)。
この手の曲を歌うのはロンの十八番だが、なんとはなしエロっぽくなるのは彼の人柄だろうか(笑)。

実はもう一枚ロンが歌っている録音があるのだが、それについては明日書くことにする。


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Comments

L.J.FreakとしてはRonのLPも必須だからね、これも持ってるけどAl Hadsonと一緒に入ってる奴は存在も知らんかったなあ。プレーヤーが壊れて久しいので随分聞いてない。今月中に購入する決心がついた。日本ってマイナーなCDをどんどん復刻するからさ、ついレコードは押し入れの奥になっちゃう。
こんなブログ見ると刺激が強すぎて、レコード屋回りしてた10年位前に戻っちゃうんだけど、どうしてくれる?

Posted by: Hidekichi | February 04, 2006 03:33 AM

>Hidekichiさん

ヴィニール皿の世界への復帰、おめでとうございます(笑)。

正直なところ僕はアナログへのこだわりはありません。
7インチは音が別格に良いけど、LPは音が薄いし。

暇を見つけては、ヴィニール皿をデジタル化しCDにします。
その際、ジャケットをスキャンするので、このブログにアップするのを兼ねています。

あと、古いなじみのレコード屋さんがあり、レコード探しというより、そこのマスターと付き合いを絶ちたくないので、たまに顔を出します。
そこでヴィニールを何枚か(一枚の上限2000円未満)接待費として買います。

というわけで、とりあえずはターンテーブルは現役です。

Posted by: Sugar Pie Guy | February 04, 2006 08:42 AM

CDに移行するのは少々遅くて、'88年にプレーヤーを買いました。'93〜'94年位まではレコードも買っていましたが、しかしCDの手軽さ、便利さに負けてどうでも良くなりました。あり得ないレア物もどんどん復刻されるのでレコードプレーヤーが壊れても放っておきましたね。LPのうち1/4はCDで持ってるかも?LPは貧乏な時に売ったので1500枚ぐらいあったものが800枚程残っています、失敗した!CDは2000枚くらいかな?今でも毎月5〜10枚位買っているけど、あまり聞きません。昔の貪欲さがなくなりましたね。L.J.やRonのLPは復刻されていないのですぐに聞きたくなっちゃった。

収集するのが趣味なのがコレクター、いい物を集めるのがマニア。私は中古レコード屋に84〜86年ぐらいにバイトしていたので安い買い方や、レート等をそこで勉強しました。Soul系は査定とかもしてましたよ。

Posted by: Hidekichi | February 04, 2006 11:32 PM

>Hidekichiさん

中古レコード屋で働いていた=プロだったんですねぇ。
僕などはそんなキャリアが全くないので憧れてしまいます。

>収集するのが趣味なのがコレクター
うっ!
この定義だと、僕も半分コレクターになってしまうかも---。
入手したものの、なんとなく億劫で一度も聴いていないものが相当あります。

切手収集家は集めるだけで郵便を出すわけじゃない。
レコード収集家も集めるだけで聴くわけじゃない----ってのはどうでしょうか?

ところで僕の別な趣味がこちら↓
http://soulful.at.webry.info/
カメラ、特にライカが好きなんですが、ライカのマニアも高じると手元に置いておくだけで写真を全く撮らないという人が、これはけっこういるんだそうです。

Posted by: Sugar Pie Guy | February 05, 2006 01:10 AM

プロ?一時仕事にしていたこともあるのである意味そうとも言いますかね?でも本当は歌うのが仕事です。最近は教える方が多いですがそれも楽しいですよ。

教えることは勉強になるのです、自分では練習は嫌いなので、生徒と一緒に声を出しているのが非常に練習になります。どうして出来ないのか?と考えることがめちゃ為になりますね。
残念ながらまだ自分の音楽を盤にしていないのですが、いくつか仕事ではCDに収録されています。
今やっているオリジナルをユニットはRock系ですが、今年中にCD化するのが目標です。どんな音楽に載せても自分の歌はSoulってつもりで歌ってますよ。

ちなみにこのユニットでは"What's A Matter Baby?/Chocolate Syrup"を歌ってました。
他にもバンドはいくつかやっていて、Al Green、Donny Hathaway、The Isleys、The O'Jaysなんかを中心にやってますね。GCSの”Hair”も最近やりました。

ちなみに得意な事しか反応してないですからね、すべてを網羅してる訳じゃないです。再認識をさせて頂いてるのが本当にうれしいですね!

Posted by: Hidekichi | February 05, 2006 02:35 AM

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