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メンフィス・ハイ Johnny Robinson

JohnnyRobinson自分で言うまでもなく僕は立派な中年で、ややもすると老年の足音が聞こえはじめている。

ジョニー・ロビンソンの傑作アルバム"Memphis High"がCDになったと聞いて、そんなのもうCDになっているじゃんと不審に思ったのだが、先回のCDは1994年リリースでとっくに廃盤らしい。

10年以上前のことを、つい最近と思ってしまうのが年をとった証拠。

今回のCDは僕の嫌いな紙ジャケ。
紙ジャケは背が高いのでCDをならべると不細工なので嫌いなのだ。

確かにCDのケースは無駄で邪魔。
そんなものは買ったらすぐに捨ててしまい、下北沢のレコード屋「フラッシュ・ディスク・ランチ」(ここは夏でもエアコンが入らない=今もそうだろうか)特製のビニールケースに入れ替える。
このケースは今では「Tower Record」でも売っている。
これで紙ジャケとほぼ同じ厚さになるから、紙ジャケにはなんのメリットもない。

だいたい貧乏臭い。そんなにジャケットが欲しければアルバムを売らずにとっておけばいいだけのことだ。

とひとしきり悪口を書いたあとで、しかし今回のジョニー・ロビンソンの再CDは、オーケー時代のシングルが7曲も収録されている。
アルバムはEpicで、オーケーはそのEpicの傘下レーベルだから正規のリイシューでこんな大盤振る舞いができるわけ。
これは買わなくてはいけない、マストのリイシュー。

ジョニー・ロビンソンはその録音時期が60年代終わりから70年の数年に集中している。
それが彼の絶頂期だったのか、コンスタンスにこのレベルで歌える力を持っていたのか、今となってはわからないが、とにかく達者なシンガーだ。
タイトル通りメンフィス録音、それもHiの爛熟期前のうぶいサウンドをバックに、ノーザンの香りのあるナンバーやブルースもまじえながら、本道のサザン・ディープまでどれも破綻がない。
さらに冒頭の"Funky Feet"は、かっこいいファンクで、これは今の時代にも十分アピールすると思う。

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Comments

>10年以上前のことを、つい最近と思ってしまうのが年をとった証拠。

ニフティ始めたのがちょうと10年前で、今の状況を考えるとすげえ昔のように思えるんですが、聴いた音楽で思い出すと(ブラックストリートの2枚目とかが10年前)つい最近だと思っちゃうのはどうしてなんでしょうか。

…あ、ジョニー・ロビンソンですね。
えーとワタクシその10年以上前にCDになったヤツを持ってて、初期ハイのカリッとしたサウンドがステキだなと思いました。

Posted by: よしき | March 14, 2006 10:33 PM

僕が手に入れたのは75年でLPでした。
当時すでにレア物といわれていました。
もっともソウルのレコード自体が今ほど出回っていなかったのですが、、、
多分アメリカのどっかのレコード屋のセット・セールスで買ったと思います。
日本円にして2000円ぐらいでお買い得と喜んだ記憶が有ります。

ただ、同じ年にDon Bryant の日本編集LPが出てあまりの素晴らしさにこちらの印象が薄くなってしまいました。
収録曲では当時好きだったLittle Miltonの We Are Gonna Make It が一番印象に残っていますが、どうしてもスケールで Milton にはかなわない。
Nothing Can Touch This Love や Don't Take It So Hard などが典型的なサザン・ソウル・フォーマットで作られているのもすっかり忘れていました。

Posted by: frisco | March 14, 2006 11:47 PM

これは僕も買いました。 その理由は、どうしてもOkehの1枚が買えない(凄く高いから)ため。 その94年にリリースされたCDもオリジナルのLPも持っているけど、今回のCDは、音もとても良いしから、損した気はしない。

あとは、Johnny R名義のStrike盤とQue Sunryse名義のJust Sunshine盤のみ未CD化だね。 

Posted by: Naoya | March 15, 2006 10:45 AM

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