P-サザンソウル Bigg Robb
Da Problem Solvasというグループとの関係、あるいは先にも紹介したSpecialのプロデュースと断片的に活動を聴いているだけだ。
しかし、むちゃくちゃおもしろいんだ、この人。
今回紹介するのは、彼が制作にからんだサンプラー的な内容(ベストなのか?)。
タイトルに"Southern Soul Cares"と高らかに謳っている。
(ただレーベルのOver 25 soundはオハイオ州デイトンにあるのだが----)
"Soutern Soul Cares" Bigg Robb (Over 25 Sound) -2005-
暴言をお許しいただければ、僕にとってのサザン・ソウルの未来がここにあると思う。
昨今のたとえばアトランタ・サウンドのガッツには舌を巻いている。でも、僕が60~70年代のサザン・ソウルに感じる雰囲気とはかけ離れていると言わざるを得ない。
反対にマラコに代表されるような音はサザン・ソウルの伝統に則ったものだが、それに未来があるかと問うたとき、やや心配になる。
その両者の溝を埋めるもの、それをこの人にちょっと感じてるわけだ。
(まあ眉をひそめず安心していただきたい。この手の僕の予想や思いこみは当たったことがない)
この人にジョージ・クリントン的なものを感じてもいる。
毎度ジャケットで見せる強烈なファッションもだが、アクと笑いに満ちたスタイル、ギミックに満ちたサウンド、それでいて間違いなく真っ黒で太いソウルがある。
ジョージ・クリントンがP-ファンクなら、Bigg RobbをP-サザン・ソウルと呼んでみたくなる。
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Comments
やっと絡める話題がでてきました(笑)。
この人はもともとザップ関連の人ですね。
87年のロジャーのソロ・アルバムにクレジットされてたみたいですが、注意しないとわかんない状態でした。
で、97年だっけかなあ、渋谷はクアトロであったロジャーのライヴに出てきて空気を読まずに出しゃばりまくって観客に総スカンを食ってましたが、去年ZEPP東京にPファンクといっしょに来たときはちゃんと盛り上げてました。
てっきりオハイオ・ファンクの後継者だと思ってましたので、最近のサザン・ソウル化は興味深いところではあります。
打ち込みを使ってるせいか若干サウンドが安めな感じはしますが、メル・ウェイターズぐらいしか「今」のサザン・ソウルを体現してないと思いますんで、がんばっていただきたいところです。
Posted by: よしき | March 06, 2006 08:44 PM
>よしきさん
Dream Spiritボーイズ(←よしきさんのブログネタ)のご来訪嬉しく思います。
ああなるほど。だからレーベルがデイトンにあるんだ。
このCD、冒頭にカトリーナ台風についてのコメントが入っていて、とにかく南部と共に生きるというような宣言にも受け取れます。
出身は南部なのかな。
アクのあるギャグ風味があるのはZapp直系でしょうね。
というわけで、よしきさんこれからもよろしく。
僕もDream Spiritボーイズに入団できるよう精進いたします。
Posted by: Sugar Pie Guy | March 07, 2006 10:15 AM