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出会いの縁 Al Hudson

Alhudson_justとあるホームパーティに招かれた。

パーティ好きな方で、皆で集まってお酒を飲むのが大好きだという。

僕は酒は大好きだが、知らない人と飲むのは気疲れするので尻込みしたのだが、ソウル・ファンが来ますからというので参加することにした。

正直に告白します。
不遜ながら、この時点では「ソウル・ファン」については信用していなかった。
アースはいいですねぇ、スタイリスティックス美しいですねぇ、なんて話に相づちを打つくらいに思っていた。

ところが紹介されて話をはじめると大先輩ということがわかった。
現時点ではもうレコードやCDを追い求めてはいないようだが、僕がまだブラック・ミュージックに転ぶ以前の時代に盛んに聴いていたそうで、O.V.ライトを名古屋の厚生年金会館で観たとか、赤坂「ムゲン」まで行ってデニス・ラサールを観たなどという話が出てくる。

クイン・アイヴィ(Quinvy/South Campのオーナー)が、それでビル・ブランドンが、ところでウィリー・ハイタワーなんですけど、えっリック・ホールですか、そいつは素晴らしいですなぁ----などという会話が続いたわけです。

フランス車が好きでC5に乗っている方で、僕はC3(前はXantiaで、BXも乗ったことがある)なので、そっちの話も盛り上がり、いま車に積んでいるCDというのを見せてもらった。
20枚くらいあったのだが、一枚だけ僕が持っていないものがあった。

これだけは持っていません、と言うと、じゃあお持ちなさいとおっしゃる。
いやそれは、というやりとりがあって----
はい今は僕がオーナーです。

Just To Be Close Al Hudson (P-Vine PCD-1949)

ソウル・パートナーズ=One Wayを率いていたアル・ハドソンの1993年の作品。
日本のP-Vineから出ている。
P-Vineのものはすべてチェックしている筈なので、出た当時は意識したいたのかもしれないが現在はまったく記憶がなく、見るのもはじめてというCDだった。

内容については手放しで褒められたものではない。
あれほど勢いがあり、また小粒ながらもしっかりとした歌を聴かせてくれたアル・ハドソンだが、迷いがあるとしか思えない。
特にリズム・ナンバーは、つまらないシンセ・サウンドが多い。

しかし一曲珠玉のバラードが含まれている。"Just to be close"がそれで、90年代前半のインディーズ作品としては最も美味しいランクだと思う。

一つ発見があった。
以前、このアル・ハドソンが一曲収録されているコンピレーションCDを紹介したことがある。

Boys On The Block

その曲が、今回入手したアルバムの収録曲であることを確認。
さらに今回のP-Vine盤のライナーで、このコンピCDについても触れられていた。

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Comments

再び登場!
しかしこのブログを結構欠かさず見てるけどSugerさんは本当に筋金入りのSoul Freakだな。Hidekichi流の最大の褒め言葉、バカだねえ! 
Al Hudsonってたいして歌が上手い訳でもないが、結構好き。Synthサウンドが多いのは80'sに入ってからのOne Wayからの流れでしょうね。Just Be Close...はきっとThe Commodoresの曲をモチーフにした物だと勝手に解釈しています。
しかし先入観念で聞き逃すところなんかはマジ同じ臭いがしますわ。

Posted by: Hidekichi | April 19, 2006 01:28 AM

>Hidekichiさん

お褒めいただきありがとうございます。
ただ過大評価すぎます。
昔は「俺はソウル・ファンだ!」と胸を張れるだけの情熱があったときもありましたが、いまはそんなでもないです。
あの頃の「若さ」を失いたくないという未練で、つい饒舌になっているだけ----

Posted by: Sugar Pie Guy | April 19, 2006 07:44 AM

いえいえ、そんなことないよ。ホント若いR&Bファンに見せて上げたいよ。多分わけ解んないと思うけどさ。
確かに年とって来るとね〜、若い頃あんなに貪欲に色々探しまくってたのに面倒になって来る。だからこそこんなマニアックなブログがあると刺激になるよ。またよろしくです!

Posted by: Hidekichi | April 20, 2006 12:24 AM

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