針を下ろす Otis Redding
この前に替えたのは----恥ずかしながら20世紀のこと。
この「ソウル一日一枚」をはじめ継続することで、自分でも思わぬ日常の変化があるが、これもそのひとつ。
ところが針が予想より安かった。
5000円くらいだと思っていたのがほぼ半額。
同じShureの商品で、記憶違いなのか流通の変化で輸入針が安くなったのか----。
清水の舞台から飛び降りるつもりで針を新調したので(という意気込みだった。あまりに安いのでこれから半年で替えることを決意)、まず最初になにを聴こうかと悩んだ。
見栄をはってオーティス・レディングです。
ソウル・ファンの意地-----でも俺、そんなにオーティス好きだっけ?という本音を隠しつつ。
まずは、なんといっても"Cigarettes And Coffee"でしょ。
そこから"These Arms Of Mine"にいく。
肝心の新しい針は、たしかにクリアで豊かな音を伝えてくれるように感じた。
それは嬉しいんだけど----このベスト、疑似ステレオだったり、後から楽器をかぶせていたり妙に気持悪い録音が多いんだよなぁ。
オーディオ試聴盤としてはミスチョイスだったのか。
さらに、聴き進むうちに、どうしても"I've Got Dreams To Remember"を聴きたくなるんだが、そのあたりになるとCDしか持っていない。
結局CDで聴き始めてしまった。
なんとも軟弱なソウル・ファン。
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Comments
Cigarettes and Coffee !
私もOtisで一番好きな曲として挙げたい。
(同点でRespect)
まず歌詞のシチュエイションが良い。
シンプルで落ち着いた伴奏も歌の雰囲気にぴったりだし。ボツっと打つドラム。最小限のギター。淡々としたピアノ。ホーンの抑制の効いた低めのメロディー。
声の出方やしわがれ方、シャウトのタイミング、歌なんだけど殆ど語りに近いような表現。
ところで、この曲のオリジナルはアル・ブラッグスという事なんだけど一度も聴いた事がない。PeacockからCDが出ているようだけど、、、
テキサスのR&Bなのに作者にはJerry Butlerの名前があり何だか妙だ。Loving You Too Long も Jerry Butlerとの共作ということになっている。あまり結びつかない彼らにどういう接点があったのか。とても知りたい。
Posted by: frisco | April 29, 2006 11:38 PM
"TNT"アル・ブラッグスについてはP-Vine等のテキサス・ブルース/R&Bのコンピで何曲か聴いたことはありますが、「コーヒーと煙草」は入っていませんね~。
ジェリー・バトラーの曲では"For your precious love"をオーティスがカバーしていますが、それがなにかの縁だったのか---。
(ちなみにこの曲、珍しくカーティス・メイフィールドが絡んでいないインプレションズのナンバーですね)
Posted by: Sugar Pie Guy | April 30, 2006 09:07 AM