来たぁっ! Urban Mystic
驚異のデビューアルバムから、ほぼ一年という早いペースでのリリース。
ちょっとその間が短すぎ、もしかして拙作になっているのではと不安を感じながら聴きはじめたのだが、まったくの杞憂。
現時点のシーンの渦中にあって「最もディープなシンガー」は健在、ひるむところがない。
マイアミ・ソウルの"今"がここにある。
Ghetto Revelations:II
Urban Mystic (SoBe 49998-2) -2006-
まだ彼の歌を聴いたことがない方には、とにかく急いで聴けと言うしかない。
K-Ciのような歌いかただが、単にシャウトするだけでなく抑制の効いた「歌の筋」がぴしっと通っている。
我々ソウル・ファンは、こんなシンガーを大切にしなければいけません。←おっと桜井ユタカさんみたいな口調になってしまった。
聴けばわかる、聴かなければわからない、ということでこれ以上書くこともないので、ささやかにインプレッションをつけたす。
なぜか"Where Were You?"を1stに続いて再録している。
キャッチーな名曲なので、何度聴いても吉。
"My Block"はThe Delfonicsの"Trying to make a fool of me"ネタ使い。胸躍ります。素晴らしい。
サム・クックの"A change gonna come"を正面からストレートにカバー。
21世紀もサムの精神が受け継がれることを教えてくれる。
どの曲もディープなソウルがぎゅっと詰まって甲乙がつけ難いのだが、"Let's make a change"が気に入った。
Trick Daddyというラッパーをフューチャーし、歌とラップの極上の絡みを聴かせてくれる。
ストレートなバラードでは"I refuse"を筆頭に"Why?"、"When U hurt"など、じっくり歌を堪能できる。
気が早いが、僕にとっての2006年のベストの候補に決定!
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Comments
聞いた聞いた、買っちゃったよこれ。童顔な顔からは想像出来ない声だ。K-ciは重すぎるけどこの若造はさらりとオヤジVoiceを操っている。
最近じゃあCalvin Richardson、Jaheimあたりに続くReal Soul Singerだね。毛色はちょっと違うけどRaul Midonもお気に入りだよ。Stevieの新作を聞くよりもっとSpiritualだ!
Posted by: Hidekichi | April 15, 2006 04:44 AM
>Hidekichiさん
そうそう。ちょっとK-Ciは過剰な歌表現に陥っていますよね。
Raul Midon----盲目のギター弾き語り=フォークの人だと思って未聴でした。
(フォークだっていいんですけどね)
Hidekichiさんのお薦めなら、これは聴かないといけませんね。
シーンに疎いので、これからも教えてください。
Posted by: Sugar Pie Guy | April 15, 2006 07:36 AM
ところでCalvin Richardsonは聞きましたか?つい最近Sam CookeのA Change Is Gonna Comeを若者が二人もカバーしてたけど、Calvinの2:35PM(2003年作/多分2nd)の一曲目はまるでA Change..をモチーフにして歌ってるんだ。ホントかなりDeepなシンガーですよ。
Posted by: Hidekichi | April 17, 2006 04:25 PM
はい、Calvin Richardsonの2:35PMは持っています。
良いシンガーですよね。
彼は2枚アルバムを出しているのかな?
ヘイリー兄弟とは幼なじみで、もしかしたらJodeciのメンバーになっていたかもしれないという履歴で、1stではK-Ciも参加していました。
そうそう、K-Ci & JoJoが5月に名古屋でライブをやる予定だったんですが中止になったらしいです。聞いた話なんで確かじゃないですが。
Posted by: Sugar Pie Guy | April 17, 2006 10:04 PM
おおっと、失礼しました!大事なとこは押えてるね、さすが!そういえばK-Ciも参加してましたね。1stは後で買ったんだけど、2nd程じゃないですよ。
Posted by: Hidekichi | April 18, 2006 01:24 AM