82年の The O'Jays
オージェイズの83年のアルバムには迷いがあったということなのだが、昨日書いた通り、その前年82年のアルバムは傑作だと思っている。
この僅か一年の間の違いが、今から思えばソウルの時代の終わりを明示しているように思う。
My Favorite Person The O'Jays (Phil. int. FZ 37999) -1983-
まずサウンドがいい。
フィリーの良質な部分は残しながら、80年代らしいファンク味もある。
曲もいい。
ライターがバラエティ豊かで、バニー・シグラー、マクファデン&ホワイトヘッド、セシル・ウーマック、これにメンバー自身の自作を加え、もちろんギャンブル=ハフ作品もある。
これと比べると昨日紹介した83年アルバムは全曲ギャンブル=ハフ、偉大な時代を築いた彼らもさすがに疲れたのかもしれない。
そしてもちろんオージェイズの歌は全開。
リアルタイムで聴いたということもあり、僕にとってオージェイズで最も好きなアルバムである。
いまから振り返れば「僅か数年」だが、この後オージェイズは不調期に入ったように感じられた。
それが一転したのが1987年、"Let Me Touch You"であり、そして90年代、息子のジェラルド・リバートによって新たなポジションでシーンに復活する。
そんな話も、またいずれ。
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