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83年の The O'Jays

Ojays_whenwillスリー・ディグリーズから話題をオージェイズに移す。

両者の共通点は、フィラデルフィアのグループで、ギャンブル=ハフが積極的に絡んでいるということ。共に3人組というのは蛇足だな。

※オージェイズが5人組だったころ、あるいはジョージ・カーがプロデュースした時代というのにも機会があれば触れてみたいが、ギャンブル=ハフに見出されたことによって彼らの快進撃がはじまったのは間違いない。

今日紹介するのは、スリーディグリーズの代表作をカバーし、さらにそれをアルバム・タイトルにしてしまったもの。

When Will See You Again The O'Jays (Phil. int. FZ 38518) -1983-

ただしカバーという語感は正しくない。
"When Will See You Again"(スリー・ディグリーズの日本題はたしか「天使のささやき」だった筈)は、ギャンブル=ハフの手による曲で、オージェイズにも歌わせてみようかという感じだろう。

ただ「なぜ?どうして?」という思いがする。
このアルバムのリリースは1983年。スリーディグリーズのヒットから時は流れている。
よほど、この曲に新たな魅力を加えることができるという自信があったのだろうか。

だが、いくらなんでもアルバム・タイトルにまですることはないと思う。

さらにこのアルバムの印象が悪いのはサウンド。
フィリーならではの音が感じられず、80年代のどこにでもあるシンセが目立つバックになっている。

もちろん悪くはない。
ギャンブル=ハフが手がけオージェイズが歌うのだから。
しかし、この前作、たった一年前の1982年のアルバム"My Favorite Person"の充実ぶりと比べると、その落差がはっきりとしてしまうのだ。

実は僕がソウルを聴き始めのがこの頃で、オージェイズのこのあたりのアルバムはリアル体験している。
そのときの落胆がいまも尾をひいているというところは多いのだけれど。

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