初期フィリー Lawn録音
第二集というわけだが、ジャケットの色が第一集と微妙に異なるのが気に入っている。こういうセンスは盗まないとね(デザインが本職ではないが、デザインにまで立ち入ることがある仕事をしているので---)。
Roots Of Philly Groove vol.2 various (P-Vine PCD-2930) -1994-
今回もスリー・ディグリーズ8曲を含んでいる。
ここでのスリー・ディグリーズを聴くと、彼女たちの苦闘ぶりがわかって、後の成功を知っているだけに微笑ましい。
60年代ガールズ・グループの典型からはじまり、スペクター・サウンド風、スプリームス風、ヴァンデラス風と多彩。
グループの力量は平凡と言わざるを得ないが、努力し続けたことでショービズの世界で脚光を浴びることができたのだろう。
スリー・ディグリーズに加え、この第二集も多数の魅力的な連中を収録している。
特にLarry Clintonというシンガーは非常にディープで、初期のフィリーにもこんなタイプの歌い手がいたのかと驚く。
また4曲が収録されているThe Showmenも、ジェネラル・ジョンソンの歌いかたがR&Bからソウル的なものになっており惹かれる。
二集を通して、ソウル以前の内容、しかも散漫(よく言えばバラエティだが)なのだが、一つ一つは興味深い録音なのは間違いない。
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