下品ジャケ Millie Jackson
ミリー・ジャクソンは実力派のソウル・シンガーであると同時に、プロデュース業もこなす(たとえば"Facts Of Life"を見出したのは彼女だ)才人だが、80年代になると、作為的にエロおばさんを演じるようになった。
と断定する根拠はなくて、本当にエロおばさんなのかもしれないが。
似たような例としてはクラレンス・リードが、ブロウフライになったのが近いかもしれない。
今日紹介するのはライブ盤。
Back To The S__t! Millie Jackson (JIVE Hip77 )-1989
下品なジャケットだねぇ。
ライブも喋りが多く、どうも下ネタを連発しているらしい。客の笑いもいっぱい入っている。
しかし歌になるとやはり素晴らしい。
シレルズの、というよりキャロル・キング=ゲリー・ゴフィンの"Will You Love Me Tomorrow"なんていう、しおらしい曲もしっかり歌っている。
余談だが、この曲はアリ・オリー・ウッドソンも歌っていて、どちらもどうもイメージが合わない(笑)。
そのほかでは、グルーヴ感のある曲が多く、デニス・ラサールのライブ盤にちょっと雰囲気が似ている。
チタリン・サーキットっぽいというか、アット・ホームなくつろいだ感じ。
特に好きなのがエンディング。
MCが「スーパースターだ」とミリー・ジャクソンを褒め称えて終わるのところが、なんともソウルっぽくていい。
健全なソウル・ファンはこのジャケットにひるまず聴いてください。
僕のような邪道なソウル・ファンはジャケットだけで満足せず、たまには中身も聴いてやってください。
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