大型新人? Lebrado
しかし、聴いてみて吃驚。こりゃ本当にいい。
ミディアム・ナンバーは、ややありがちな今風サザン・ソウルで感心しないが、澄んだテナーで歌いきるバラードが凄い。
タイトル曲"Try me"は電話のSEと語りからはじまるスウィート好きには堪えられない構成。くらくらするほどの美メロであり、そして歌がまたいいんだ。グレン・ジョーンズ並と評したら大げさだと笑われるかもしれない。もちろんスケールにおいては比較するのは無理があるが、このシンガーは化けるかもしれない。
バラードでは"Meditation"も良く、背伸びをしない歌い方が実に好ましい。本質的に歌のうまい男だと確信する。
ミディアムの陳腐さ、ダンサーの欠如、高い次元の注文だが、このアルバムでみられるその弱さを払拭するような次回作に大きく期待する。
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