困ったことだ Freddie Jackson
ただしクレジットは2005年となっているから、入荷が遅れたのか、うっかり僕が見落としていたのか。
フレディ・ジャクソンのようなシンガーが、21世紀にどういうポジションで歌い続けていくのか、この作品でお手並みを拝見しよう。
Personal Reflections Freddie Jackson (Artemis ATM-CD-31705) -2005-
ところが、これはカバー集である。
全曲ではないかもしれないが、カバーが目立つ。
1.Go Crazy
2. Don't Know Why
3. Love Ballad
4. Back Together Again (Duet with Melisa Morgan)
5. I Wanna Get Next To You
6. Save The Best For Last
7. I'll Be Around
8. I Wanna Know Your Name
9. Do That To Me One More Time
10. One In A Million
3はLTDがオリジナル、7がスピナーズ、8はイントルーダーズ。
最近ではフィル・ペリーのカバー集を取り上げたことがあったが、ベテラン製の低リスクの新録として一つの定番になっているようだ。
しかし、特にフレディ・ジャクソンのようなシンガーにとっては困ったものだと思う。
彼の歌は、90%がスムースなバラディアとしてのものであり、残り10%にちょっと鼻にかかったような声質の個性がまぶされている。
ひどいようだが、以上の分析で足りてしまうところがあって、特にカバーではそれ以上の驚きが感じられない。
聴いているほうは、あの曲をフレディが歌っているのね~と思うだけで終わってしまう。
ただし、カバー集には「二の手が継げない」という厳しいところがある。
一枚は出せても、次もカバー集というわけにはいかないということだ。
最初に書いた、フレディのようなシンガーが21世紀にどう歌い続けていくのかという疑問に対する答えは次作まで持ち越しということで。
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