惜しい!! Ruby Andrews
まとめたのはGrapevineで、ここはまずコンピでちらりと予告して、しばらくしてからフルアルバムとして出してくるという手法が目立つ。
ドティ・ピーソン、ロン・ヘンダーソンなど皆そうだったが、このルビー・アンドリュースも先行するコンピ盤で"Just Loving You"が収録されていた。その曲名をタイトルにしての堂々のアルバム登場というわけだ。
Just Loving You Ruby Andrews (Grapevine GVCD 3014) -2006(org.1960-70's)-
グループ・ファンに有名なのは"The Love I Need"で、これはBrothers Of Soulがバック・コーラスをつけている。インプレッションズ・スタイルのノーザンらしいコーラスで、このムードは素晴らしい。
だが、それと同じくらいにがつんときたのが"You Got To Do The Same Thing"。いわゆる「こみあげ系」のメロディに、1973年という時期がまさにどんぴしゃのソウル度100%のサウンドがつく。ストリングス、かすかにフューチャーされるワウワウギター、初期のシンセ?、そして女性コーラスと申し分ない。
惜しいのがこれが彼女のZodiacでの最後の録音だということだ。
このあとABC等に録音があるそうで、聴いてみたい!
しっかりとしたライナーで、当然英文だが非常に興味深い。ざっと読んで大意はつかんだと思うが、なにしろ「毛唐にも暗い」ので辞書を横に精読しなおそうと思う。
ちょっとだけバイオを書いておくと彼女は1947年3月12日ミシシッピに生まれ、53年にシカゴに移住している。Zodiacでは一部南部録音があり、メンフィスのジェリー・バトラーのスタジオを使用したそうだ。(メンフィスにジェリー・バトラーのスタジオが! このシカゴ=メンフィス・ルートこそがオーティス・レディングとバトラーをつなぐ線だったのかもしれない)
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