再登場 Bill Coday
どうしても全盛期の喉や声を維持するのは難しい。残酷だがソウルとはそういう音楽なのだ。
今日取り上げるビル・コデイの復活盤もその例外ではないが、しかしそれを差し引いても忘れがたいインパクトを与えてくれた。
Can't Get Enough Bill Coday (Ecko ECD 1008) -1997-
ビル・コデイもビンテージ期から20年、爆発する喉はもうなく、歌もときとして「よたる」。
しかし、もとが力のある人だから、それでも十分聴く価値がある。
さらにバックがいい。
本来ならホーンで埋めてもらいたい音をシンセで代替しているものの、メンフィスのEckoスタジオでの生音のサウンドはぐっとくるものがある。
ブルースも数曲歌っているが、この人のブルースはソウル・ファンが聴いても悪くないものだと思う。
謎なのはジョージ・ジャクソンの手になる"Not A Word"。女性とデュエットしているがクレジットがない。冒頭でお互いの名を呼びあうのだがよく聞きとれない。残念ながら「ハイ、デニス」とは言っていないようだ。
興味深いのはO.V.ライトの曲を2曲取り上げていること。"Ace Of Spades"はサウンドから歌いかたまでO.V.マナー。Galaxy時代も「8メン4ウイメン」を歌っていたし、O.V.を敬愛しているのだろう。
ところで僕はこの1997年CDがコデイの復活盤だと思っているのだが、95年になにかリリースしているという情報もある。どなたかご存じの方は教えてください。
どちらにせよ、このあとは精力的に活動し5枚もCDアルバムをリリースしている。ご同慶の至りである。
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Comments
>>95年になにかリリースしているという情報もある。どなたかご存じの方は教えてください。
これかな?
(ECKO ECD 1003) BILL CODAY - SNEAKIN' BACK @1995
この頃は、未だ新譜買っていたから持っていた。。 わはは。。
Posted by: N | July 31, 2006 04:12 PM
>Nさん
ご教授ありがとうございます。
90年代半ばのインディ円盤をNさんが買っていたとは---ささやかに驚きました。
※日本に戻られてからですか?
Posted by: Sugar Pie Guy | August 01, 2006 03:25 PM
この頃って、niftyに居たんだよねぇ。。
95年リリースだから、あれからもう12年は経ってんだぁ。。。 早いねぇ。。 わはは。。
Posted by: N | August 01, 2006 05:21 PM