僕は好きです Sly & The Family Stone
アルバムは3枚(しかというべきか)持っていて、「暴動」とか熱心に聴いたときもあった。でもそれも過去形。
理由は「ロック」っぽいから。若いときは特にロックという音楽に馴染めなくて、ファンクを聴きたくなってもJB、アイズレー、ミーターズあたりから選ぶことになってしまい、スライの出番がなかった。
そんな、熱心なスライのファンから見れば「とんでもない不信心者」の僕だが、これはおもしろかった!
Different Strokes by Different Folks various (SONY) -2006-
スライの録音そのものを素材にリミックス、歌入れ、音入れ、なんでもありの再加工品。(邦題は「リ・スライ」というふざけたもの)
しかし、なんでこれが良いと思うのか我ながら不思議。
少し前に、これと似たようなコンセプトで作られたアイズレーのリミックス集を不要と切り捨てた。
アイズレーは駄目なのに、スライは良い。この気持ちを分析してみると、ロック嫌いということに行き着く。
アイズレーは現代の手を加えることで黒っぽさが引っ込んでしまったように感じたのだが、このスライは逆に黒っぽくなったんだよな~。全曲とは言わないけれど(スティーブン・タイラーやマルーン5が加わったものは、やはり気が重い)。
たとえば"Runnin' Away"。原曲はあまりにポップすぎるきらいがあったが、なんともクールに仕立て直されている。ラップが入るところは「ええなぁ~」と表現するしかない。
"Family Affaire"にはジョン・リジェンド、ジョシ・ストーン(彼女は白人だがR&Bたっぷりだから合格)、そしてヴァン・ハントが加わった。
そういえば、オーティス・クレイが目玉の今年のブルース・フェスにヴァン・ハントも加わっていたんだが、どうだったんだろ?(観に行くつもりが出張が入って駄目になってしまった----)
以上、スライが好きな人はきっと全く違った感想だろう。もとが苦手だった者の戯言と思ってください。
※普通なら手を出さないこのCDを紹介してくれたスターFさん(仮名)に感謝します。
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Comments
ワタクシは試聴機で聴きましたが、ダメでした。
聴けば聴くほどオリジナルが恋しくなっちゃって…。
アイズレーと違ってサンプリングでまるごと使える許容量が少ない、という感じなのかなあ。
アイズレーはサンプリングとかいろいろ使ってもそれなりに聴けますけど、スライの場合はこう、それだけで完成品というか、それ以外に応用が効かないような感じなんですよ。
印象的なリフが少ないというのもあるかもしれませんが、今酔っぱらってるアタマではうまいこと言えません(笑)。
Posted by: よしき | July 26, 2006 10:28 PM
>よしきさん
うふふ。
やっぱりスライ好きな人には受け入れられないんだ。
思い入れの量とか、刷り込みとかもあるんだろうけれど、やっぱりオリジナルの持つパワーが減じているんだろうなぁと思う。
というわけでオリジナルを聴き直してみます。
案外、やっぱり今回とりあげた再構築は駄目だ!と趣旨変えすることになるかもね。
Posted by: Sugar Pie Guy | July 27, 2006 11:37 AM