珍妙インスト Soul Of A Man
卑近な例をあげると、僕はラーメンがおそらく「人並み以下に」好きではないのだが、たまにカップ麺が食べたくなることがある。甘味がある清涼飲料水は普段飲まないのだが、まれにルートビア(ドクターペッパーとか)が飲みたくなる。
共にジャンクだが、生きるということは、そういう刺激を欲するものなのだと思う。
ソウルのシングルを集めていると、片面が妙なインストであることがある。さらに両面インストで騙されたというケースもある。インストがすべて悪いわけではないが、こういうものは大抵は悪い。演奏は下手だし、アレンジも変。
ただ、なんだか気になる、むずむずする、つい聴いてしまう-----このCDの編者はきっとそういうジャンキーな人だろう(って、編集者が誰かは知っているのだけれど)。
というわけで、全曲シングルからとられたインスト集である。
ピリリと効いたコメントがライナーとしてついているが、殆ど「駄目、ひどい、カス」(すべて僕の意訳)という評価がなされている。しかし、その裏から、ジャンクなものへの愛情が立ち昇ってくる。
最初聴き始めときは、なぜ、こんなものをわざわざ集めたのだろう、という疑念が大きかったのだが、聴き進むうちに、段々と好きになっている自分に気がつく。
こういう演奏にこそ黒さがある、これこそがソウルなんだ!そんな力強い思いが頭をよぎる-----よぎるだけなので3曲続けるのはけっこう辛いんだけれど。
Hung Over / Martini
Show Time / Instrumental
Soul Symphon / The Sons Of Moses
Cuguzza Zambezi / Ed Wood & The Afro'70
Really Rockin' / The Epsilions
Reach Out,I'll Be There / Lee Moses
Around The World / Pacesetters
Happy Humming / Inticers
Stay Away From My Johnny / The Rocketeers
The Playboy Shuffle / The Soul Congress
The Urge Keeps Coming / Jo Armstead Band
Soul Of A Man / Matt Roberts
Latin Blood / Embracers
Charge / L.A. Dream Band
The Soul Strutt / John Phillips & His Stone Marching Band
Mama's Little Baby / Soul Rhythm Band
Theme From Seventh Sence / Seventh 7 Sence
Meditation Of The Soul / The Virtues
Sweet Sweet Tootie / Lonnie Youngblood
How Can I Tell My Mam&Dad / Lovelites
Testify / Johnson3+1
Girl Watching On Broadway / Little Rock Brotherhood
Spring Fever / The Brothers Of Hope
Gettin' Better / Herman Griffin
Looking For My Baby / Sensational Little Doc
What's The Use / Tony Troutman
In The Name Of Loneliness / In The Name Of Loneliness
Share Your Love With You / The Memphis Horns
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