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出発点 Phil Spector

Twistshout フィル・スペクターの最初期のAtlantic録音集。

 Wikipediaでフィル・スペクターの略歴を読んでみる
 これを書いている時点のウィキではテディ・ベアーズで「会ったとたんに一目惚れ」のヒットを放ち(書いていないが1958年のこと)、その後は1961年にフィレス・レコードを設立となっているが、その間の1960年に彼は師匠格のリーバー&ストーラーのもと、アトランティックでプロデューサーをやっていた。

 実際のところ、大したヒットも生まれず、自分のやりたいこともできず、それがフィレスの設立の動機となる。

 どういう事情にせよ、確かに当時の録音を聴いても「単なるアトランティック・レコードの佳曲」というだけで、フィル・スペクターの存在感は薄い。ただし、このとき彼は19歳だった!ロックン・ロールの神話時代だな。

 数回前にも書いたが、フィル・スペクターの魅力がどうもわからない僕としては、かえってこの作品集が楽しめる。
 クライド・マクファターそっくりのビリー・ストーム、レイ・チャールズそっくり(これはフィル・スペクターがそう唄わせたらしい)のトップ・ノーツ、さらにラヴァーン・ベイカー、ルス・ブラウン。アーリー・ソウルの息吹を感じさせる曲がつまっていて、なかなか楽しい。

 敢えてフィル・スペクターらしさがでている曲を選ぶとトップ・ノーツの"Twist And Shout"。
 この曲の初録音で、有名なアイズレー・ブラザース版はこれの後になる。
 これが、実にどうも当時としては凝りすぎたアレンジ。もとのメロディすら曖昧になり、贅肉をそぎ落としたアイズレー版とは比ぶべくもない。
 ※作者のバート・バーンズはフィルのアレンジに憤慨し、アイズレーのときは自分自身でプロデュースしている

 熱心なフィル信者の方には申し訳ないが、やりすぎ=オーバー・プロデュースという僕が馴染めない彼の癖はすでにこの頃から爆発していたということだ。

When You Dance / Billy Storm
Dear One / Billy Storm
Hearts Of Stone / Top Notes
The Basic Things / Top Notes
Hey Memphis / Lavern Baker
Anyone But You / Ruth Brown
Honey Love / Billy Storm
A Kiss From Your Lips / Billy Storm
Twist & Shout / Top Notes
Always Late (Why Lead Me On) / Top Notes
Tired Of Trying / Jean Du Shon
Talk To Me, Talk To Me / Jean Du Shon

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