乱脈 The Coasters
1980年に出た日本盤で、中村とうようさん、桜井ユタカさんお二人の監修。コースターズの全盛期のベストで、ライノ盤CDにすべて収録されているので、いまとなっては有り難みが少ない。ただジャケットが素晴らしい。バックの鉄骨とジェット・コースターの線路のようなイラストは、そのままライノのデザインに取り入れられている。
曲について書き加えることがないので、ざっと彼らの歴史を追っておこう。
1955年、ザ・ロビンズを名乗り、既にレイバー&ストーラーのもとSparkからシングルを出している。
"Smoke Joe's Cafe"が初録音。
当時のメンバーは資料により人数も異なっており、このSpark時代は6人組だったという記録もある。
レイバー&ストーラーがAtlanticに招かれるのと一緒に彼らも移籍するが、その時点でまずメンバーの入れ替わりがあり4人組で、コースターズを名乗ることになった。
アトランティック傘下のAtcoから"Down In Mwxico"を放ったのが1956年。
57年に二人が入れ替わり、58年また二人が替わる。全盛期を過ぎた61年、69年、73年にもメンバーチェンジが記録されている。
ただし全ての時代を通じリードはカール・ガードナー。
メンバーで興味深い人物をあげておくと、シャウターとしてソロ録音もあるオービー・ヤング・ジェシーや、キャデラックスのリードだったアール・キャロル、そして一番我々に馴染みが深いのが(?)ロニー・ブライトというベース・シンガーで、ジョニー・シンバルの大ヒット「ミスター・ベースマン」でボンパパボパパンパンと低音を聞かせている人である。
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Comments
Robins の録音はもっと遡ります。
1950年前後にSavoy で Johnny Otis により何曲も録音しています。
Posted by: frisco | September 07, 2006 10:20 PM