携帯バイブ擬音 2Deep
値段の安さからネットでばかり買っているのだが、リアル店舗には独特の良さがある。「老いては子に従え」とばかり若い物知りな店員にお勧めを尋ね、持っていないものを迷わず購入。
というわけでまずはそのなかからシングルCDを一枚紹介。
Somebody 2Deep (Boy Blu) -2006-
VondellとMike Jの二人組。最近「Deep 3」というグループもあったが「2Deep」とは。もちろん"Too Deep"にかかっているのだろう。期待が高まる。
「携帯電話の擬音が入っています。スウィートですよ。」という店員のお薦めで文句なく選んだのだが、一曲め"Whenever U Call"の冒頭に入っているのは、正しくは携帯電話のバイブの音。ブルブルっと震える。
正直なところ嫌なSE。現在の携帯電話は人それぞれ着信音や着メロを変えているから、近くで鳴っても自分だとは思わないが、スピーカーからブルブルというバイブ音が聞こえると、なんとなく自分の携帯電話が震えているようで、どきっとする。スウィートな気分にはなれないなぁ。
ジャケットを見ると、一人が金管楽器を抱えている。詳しくはないが、クラリネットだと思う。
この男がクラリネットを吹きまくる。曲のイントロとか間奏じゃない、全編で吹きまくるのだ。確かにスウィートな曲調なんだが、尻のあたりがむず痒くなってくる。
クラリネットというのは、あれでしょう。ベニー・グッドマンが吹くやつ。
僕にとってその音色のイメージは若旦那。苦労がなくて軽い。「拙のような通になると、普通のものはちと荷でゲスな」なんて言ってるような----。
はっきり言って、最初は駄目だった。携帯バイブがブルブルで、歌う側から若旦那が「よかちょろ」を踊っている。
しかし何度か聴くうちに、なんとも珍な味が出てきた。
これぞ酢豆腐の旨さか------。若旦那は艶っぽいところもあるのだ。
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