奇特なコンピ Underground Oldies 5
10作まで続き、もしかしたら継続されるかもしれない奇特なスウィート・コンピ"Underground Oldies"シリーズ。サブタイトルに"Rare And Hard To Find It"と書かれているのが、その名に恥じないレアなものと、普通に入手できるありふれた音源がごっちゃ混ぜになっているのがおかしい。
Underground Oldies Vol.5 various (I.T.P. 8905-2)
この第5集は1999年に出されたもの。そして昨日からのネタというわけで、ボビー・マックルーアのシングル曲が収録されている。
その前に全曲を書き出しておこう。
Mans Temptation / Gene Chandler
Baby Come Close / Smokey Robinson
How Do You Say Goodbye / Heartbreakers
Sitting In The Park / Bobby McClure
Pocket Full Of Heartbreaks / The Moments
All For You / Admirations
My Love Is Ready & Waiting / The Visitors
Didn't We Make It / Broadway Express
I Can't Do With Out You / Abraham & His Sons
I Do Love You / Barbara Mason
Are You Lonely / Construction
Here She Comes Again / Bobby Allen & Gee Pees
The Great Performer / ADG
Until Then I'll Suffer / Barbara Lynn
4曲目にある通りボビー・マックルーアは、ビリー・スチュアートの名曲"Sitting In The Park"をカバーしている。
ボビー・マックルーアの録音歴を簡単に振りかえると64~67年にChecker、その後Sedglick(Cedric名称もあり)、Klondikeとシカゴ録音。76~78年がHi。
その後、いくつかのマイナー・レーベルからぽつぽつと、しかし着実にシングルを出すが、この"Sitting In The Park"はFeburaryというレーベルでの録音。おそらく79年だろうと思う。
さらにこの後、Vanessa、B-Mac(Checker時代の"Peak Of Love"をリメイクしている)、そしてEdge、P-Vineに至り、早すぎる死を迎えてしまう。
さて、この"Sitting In The Park"だが、彼にしては珍しくメロウでスウィートな曲に挑戦している。ところがこれが意外にはまる。
スウィート・ソウルという尺度で計ればこの曲のカバーとしては出色だと思う。もっとこういうタイプの曲を聴きたかったと惜しい気持になってくる。
こんな美味しい曲も収録されたこのコンピ、この第5集ではちょいとレア度が低めのものが多いが、やっぱり目が離せないシリーズだし、レーベルだな。
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