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未発表RCA録音 山下達郎

Tatsrca_a 「ソウル一日一枚」本日は休業で、日本のミュージシャンを取り上げる。

 世の中には魅力的な人間というやつがいて、旧知の「よしき」君もその一人。彼のブログで取り上げる音楽はソウル/R&Bが多いが、たまに日本のミュージシャンについてもフォーカスしている。僕なんかより視野が広いのだ。

 そのなかで、これなら僕もコメントで参加することができる山下達郎ネタが最近あった
 それでちょっと僕のなかで燃えるものがあって(笑)、今日は休みなので、前からやろうと思っていた山下達郎のアナログ音源のデジタル化をした。

 2002年に彼のRCA/AIR音源がデジタルリマスターされた。
 この経緯については知っている人は知っている話だが、契約上、現在の山下達郎は過去のRCA音源のリリースの権利を持っておらず、長年不本意なマスタリングでのCDを眺めているしかなかった。達郎らしい強硬な姿勢と徹底ぶりで裁判でまで争い、念願の和解が成り、達郎自身がリマスター処理をしたのが、その2002年版。

 各CDにボーナス・トラックが収録されたのだが、それとは別にRCAの全アルバムを限定アナログLP-BOXにしてリイシューするという、ファン泣かせの企画が同時に進行した。

 僕はそもそもオリジナルLPはすべて持っているし、悪評高い最初のCD盤も、そして2002年版リマスターCD(CDを全部買うと付録CDが貰えたこともあり)も買った。でも、つきあわない訳にいかんでしょという訳で支払った19800円。

 そのご褒美が、BOXに一枚附属するボーナス・トラック集。一部CDについたボーナス以外の音源も含まれているのだ。
 達郎自身の解説に「このアナログBOXを買うという奇特なファンは、おそらくCDのほうもお買い上げいただいているので---」という下りがあり、その親切さが有り難いような迷惑なような(19800円ですよ)。

 泣き言はこのあたりで止めて収録曲を書いておこう。

1.RIDE ON TIME(シングル・ヴァージョン)
2.言えなかった言葉を(ニュー・ヨーク・ヴァージョン)
3.EVERY NIGHT
4.MY SUGAR BABE(TVタイトルバック)
5.RIDE ON TIME(詞・曲違い別ヴァージョン デモ)
6.INTERLUDE I(インスト)
7.あまく危険な香り
8.SUNSHINE・愛の金色(ライヴ)
9.夜のシルエット(仮題)
10.愛を描いて・LET'S KISS THE SUN(ライヴ)
11.INTERLUDE II(インスト)

 レア度から言って目玉となるのは「言えなかった言葉を(ニュー・ヨーク・ヴァージョン)」。この曲はソロ2nd"Spacy"(1977)に収録されたが、実は1st"Circus Town"制作時に録音されていた。1stは海外録音で、チャーリー・カレロ編曲のゴージャスなオーケストレイションが魅力。出来としてはより内省的なオフィシャルのほうがもちろん上だが、これはこれで素晴らしい。

 「RIDE ON TIME(詞・曲違い別ヴァージョン デモ)」も興味深い。そもそもこの「RIDE ON TIME」は日立マクセルのCMとして要請があったもので、同じタイトルながら、これは全くの別曲。2曲を提出し、今に知られるほうが採用になり、こちらは陽の目を見ることがなかったという曲。デモながらファンキーな演奏が素晴らしい。

 ライブ音源では1980年の土砂降りの葉山アリーナでの録音10が興味深い。当時、このライブの様子はFMラジオでオンエアされ、カセット・テープに録音して熱中して聴いたもの。あのテープどこへ行っちゃったかな。

 このボーナス・トラック集、裏ジャケットもスキャンして掲載しておきます。表裏で「TY」とイニシャルになっているわけですね。(※クリックすると画像が拡大します)

Tatsrca_b





 さて、このBOXセット。とにかく重たい。取り出すときに気をつけないと、ジャケットの角がつぶれたり、ライナーに皺が寄ったりしそうで怖い。なにせ19800円ですから。
 というわけで音源もデジタル化し、ライナーもPDF化→タイプ補正してテキスト化した。もちろんジャケットもCDサイズに複製。これで安心して保管しておける----って、なんか倒錯してるなぁ。

 

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Comments

>タイプ補正してテキスト化した

っていうのはスキャンして画像データをテキスト化したということですか?
やり方教えてください。

Posted by: frisco | September 17, 2006 at 11:32 PM

>ライナーもPDF化→タイプ補正してテキスト化

普通に考えれば(昔は)OCR機能で画像データから(スキャナで)テキストに変換して、上手くいかない部分をタイプして補正してライナーをテキスト化完成。
アクロバットの最新版では「紙から電子文書へ変換」がおこなえるってことで、これを使ってみえるのかな。補正って結構面倒ですからPDFのままでも良い気もしますが.....。何か理由があるのかな?

Posted by: アドヒスタ/Adhista | September 18, 2006 at 07:03 AM

>friscoさん、アドヒスタさん

PDFあるいはOCRについてあまり知らないので、これが最適な方法かどうか確信はありませんが----。
Canonのスキャナを買ったときについていた附属ソフトで、PDF化します。
するとテキストを選択できるようになる(OCR読み込みしてるってことですよね)ので、選択しコピー。
テキスト・エディタに貼り付けます。
読み取り精度はもとの状態によって異なりますが、往々にして間違いがあるので原文を読みながら修正。

次に、どうしてそんな面倒なことをしたかですが、もとがLPサイズのライナーですから、PDFをそのままプリントするとCDケースには大きすぎるってのが最大の理由です。
つまり普段あまりしない作業=最適な方法かどうか知らないという所以です。

Posted by: Sugar Pie Guy | September 18, 2006 at 01:50 PM

LPレコードの場合だと普通のスキャナではサイズが足らないので勢いデジカメになっちゃいます。それと私にはライナーノーツをCDケースに入れるという発想が無いので気がつきませんでしたが、テキストを見やすくしようとすればライナーノーツの取り込みにスキャナ(OCR読み込み)は理にかなっているかも。

PDFは基本的に印刷をしてるのと同じ事をパソコン上で行っているものと考えれば良いと思います。調べてみると最近のスキャナはいきなりPDFにしてくれる様ですね。しかしPDFにしちゃうとそれからの変更はかなり面倒だったりします。
特にMacなんかを使ってると(OSでPDFは簡単に作れる分余計に)その後編集しようとすると大変で結局アクロバットが必要になります。サイズを変えたりする様な編集は画像データの方が楽に出来ます。Macの場合ですとグライックコンバーターが有れば大概の事は出来ちゃう。(当然アクロバットより安い)

考えてみるとライナーノーツ(日本盤)って避けてた気もするな。(^^;

Posted by: アドヒスタ/Adhista | September 18, 2006 at 03:15 PM

ワタクシ、レーザーディスクのレビューの時にスキャナでジャケの左半分と右半分を読み込んでからフォトショップでふたつの画像をああでもないこうでもないと言いながらひとつにまとめてました。

最近やってないなあ。

Posted by: よしき | September 19, 2006 at 12:02 PM

>よしきさん

僕はかなりの頻度でLPをCDにしてます。
LPジャケットはA4スキャナでは最高4回に分割しないとスキャンできません。
周囲が欠けるためで、無地であれば2回ですむこともあります。
(今回の達郎は周囲が黒無地ですので2回でした)
合成はPhotoshopを使っています。
300dpiで、120mm角にしてCDサイズのジャケットにします。
裏はサイズが異なり、縦118×横138mm、これにCDの側(サイド)縦118×横6mmが両端につきます。
これはIllustratorでレイアウト、文字入れ等をやっています。
相当数やりましたから、LP→CDジャケット製作では第一人者だと自負しています(笑)。

Posted by: Sugar Pie Guy | September 20, 2006 at 12:13 PM

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