元祖パパ転石 Undisputed Truth
実は聴かず嫌いというか敬遠しているところがあって、つい最近まで聴いたことがなかった。モータウン時代のベストであるこのCDを数年前に買って、おやこんなに良かったのかと後悔している。
ノーマン・ホイットフィールドが育てたというのが曲者で、彼のサイケデリック・サウンドというのがどうも好みにあわない。テンプスの第二の全盛期を作った人でもあり、そのテンプスはもちろん力強いのだが、あまりに特徴的で、家でソウルを聴いている流れにあわないと思いこんでいた。
The Collection Undisputed Truth (Spectrum 544 726-2)
まず一曲目に収録されている"Save My Love For A Rainy Day"がいい。ノーマン臭さもなく、エバーグリーンなソウルの魅力に溢れている。
そしてなんといっても話題は"Papa Was A Rollin' Stone"。テンプスの代表曲の一つだが、ノーマンはテンプスより先にこのアンディピューテッド・トゥルースに歌わせていた。ジョー・ハリスのほかに女性二人の3人組時代のもので、どうしてもコーラスが薄くなってしまうのはやむを得ない。
彼らの数少ないヒット曲の代表が"Smiling Faces Sometimes"。ここでのジョー・ハリスの歌は力強いものがある。
だが僕がもっとも興味をもったのは"Girl You're Alright"。この歌いかた、誰かにそっくり~、なんとジェリー・バトラーに似ている。
Mercury時代のアイスマンと異名を誇った頃の彼に、発声といい声色といいそっくり。これもジョー・ハリスなんだと思うが、ほかではそんなでもにないのに不思議だ。
調べると彼らは相当数のアルバムも録音している。こんど見かけたら買ってみよう。
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