長すぎる～ Oran "Juice" Jones

　オラン・ジュース・ジョーンズの新作が出たというので楽しみにしていた。

　この人はなにか暗い影というか屈折したところがあり、70年代ニュー・ソウルのダークサイドみたいなものを感じさせてくれる。ただ時としてつまらない作品を作ってしまうのには閉口するが---

　その悪い予感が的中というか、届いたのは、なんともまとまりのない実験作のようなものだった。ただ、だから駄目とも言い切れない。単にスウィートな歌い手なら他にもたくさんいるわけで、こういう訳のわからないものを出す姿勢に贔屓したくなる。

Oran "Juice" Jones Present The Triflin' Family　various　(Triflin)　-2006-

　↑アーティト名をvariousとした通り、実はオラン・ジョーンズ自身が歌う曲は少ない。そのくせ嫌になるくらい（笑）の曲が入っている。

1.Introduction / The Triflin' Family
2.Homo Thug (Rosaline Brown) / Rosaline Brown
3.Smacked Down / Jordan
4.Domestic Violence (Smackeddown Pt 2) / Jordan
5.Me & D / Annette Taylor
6.The Way I Need 2 B Luv / Tanya Kelogg
7.Toe Tag / Kurt James & Spike Jones
8.Talkin' Bout Fetishes / Juice
9.Thank You For Not Close N The Door / Tashan
10.Becareful Prelude / The Triflin' Family
11.Be Careful What You Wish For / Cory Williams
12.Swing N On Poles / Cory Williams
13.Cant Turn A Pro Into A House Wife / Juice & Cory Williams
14.Shitted On Me Twice / Jordan & Cory Williams
15.I'm Fed Up Predlude / The Triflin' Family
16.I'm Fed Up / Annette Taylor & Cory Williams
17.My Seed Call N The (Next Man Dad) / The Triflin' Family
18.Unique / Shani & Cory Williams
19.Consequences / Foot Steps
20.Loving A Military Woman / Cory Williams
21.Jason A Tribute To J.M.J / Tashan,Jordan,Rosaline Brown,Tanya Kellogg

　肝心のオラン・ジョーンズが歌っているのは8と13、そして最後の21に参加しているくらい。しかも、歌はか細い。
全部で80分を超える長尺で、それはないだろうと思うところだが、一曲ビッグ・プレゼントがある。

　9を歌っているのがテイシャーンなのだ。
　彼にも久しぶりだなぁ、という懐かしさを感じるが、それよりなにより歌が素晴らしい。

　このプレゼントがあっただけで、このCD、気に入ってしまった。

　さらに、エロな写真がブックレットに入っているのも嬉しい。喜んで掲載しておきます。