寄席気分その2 Chicago Gangsters
昨日書いた通り、彼らのLPには必ず良い曲がいくつかあり(だいたいバラード)、それらを「悪くはないが、特にどうも」という曲が間をつなぐ。
それがツボにはまると、通しで聴くのが気持いい。心地よいだるさみたいな----それを僕の体験から「寄席通い」のようだと形容している次第。
Gangster Love Chicago Gangsters (Gold Plate GP 1012)-1976-
彼らの2nd。1stに続いてGold Plateから出ているがレコード番号が1st(1975)は1011、この1976年の2ndは1012と続いている。彼らだけのレーベルなのだろうか。字体がダイナミックスの2ndを出したBlack Goldに似ていることといいなんだか珍な気がする。
内容は1stに比べると落ちる。"Blind Over You"の様なキラーがないせいだが、しかし、そうであっても気持よく聴けてしまうところが彼らの魅力。
"In The Way"がまず良くて、続く"I'm At Your Mercy"がまたいい。そしてラストの"Got A Little Picture"のムードは妖しく個性的。なんだかよくわからないアレンジのカバー"Feel Like Making Love"もおもしろいことはおもしろい。
以上はバラードからミディアムだが、これ以外を「悪くはないが、特にどうも」というファンク曲が占めている。繰り返すが、それを含めてなんとなく聴けてしまう。
プロデュースはMac & Macとなっているが、メンバーにMacは3人いる。1stはLeroy McCantsが一人でプロデュースしていたので彼は当確だが、もう一人はSam McCantsだろうか、James McCantsだろうか。
<後注>これについて少々調べてみた。明日の3rdアルバムの紹介のところをお読みいただきたい。
ところで、僕が持っているお皿のジャケットは相当ひどい。ところが盤質はかなり綺麗。ソウルのレコードを集めているとこういうことがよくあるのだが、黒人のレコード管理というのは変わっている。
スキャンしただけの状態を下記に掲載しておく。これをPhotoshopで加工したのが最初の画像。いつも言っていることだが、やりすぎると嘘臭くなるし雰囲気が壊れる。修正をどこで止めるかに気を遣う(例によって画像はクリックすると拡大します)。
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