アナログCD化談2 UA-4FXで取り込み
その前に、いったい何が起こったのかはここを先に読んでいただきたい。ついでに翌日の記事に進むとUA-4FXを買ったということが書いてある。
さらにUA-4FXってなんじゃいなという方はこちらをどうぞ。
さて、最初にお断りしておくが、僕はオーディオに関する知識がない。
この「ない」というのが微妙で、いまでもアナログ・レコードを聴いて、安物ながら真空管アンプをつないだりしているから、現在の一般的な人よりは知っているだろうとは思う。
しかし、オーディオを聞き分ける耳がない、それに費やす財力がない、そして電気に関する知識がない。それにこんどはPCに関する知識まで要求されるのだから、相当に混乱している。
おそらくオーディオ・マニア的には録音機材としてのUA-4FXというのは中途半端なのだろうと思う。もっと高価な機材を買ったら、あるいは、そんな使いかただったらもっと安い投資でいいんじゃない、というようなお叱りもいただきそうだ。
以上、長い前置きを書いてから、そろそろ本題へ。
オーディオの横に置いてあるという理由で、UA-4FXはIntelのCPUを積んだMacintoshに接続した。ネット上からUniversal化(Intel Macでも快適に動作する)されたドライバをダウンロード。接続はなんの問題もなかった。
しかし、取り込もうとしていくつかの問題が発生。
いちばん困ったのは、音がふらふらとしてまともに録音できないこと。
これはUA-4FXのエフェクトをoffにすることで解決した。
ただ、このエフェクトは、「アナログソースをデジタル化」するときに使うもので、ノイズリダクションやイコライザー機能がある。
僕は恐がりなので、こういう余分な音の化粧はやりたくない。offにすることは問題ないのだが、しかし機能が使えないというのは、やはりおもしろくない。
この問題の発生源を推定すると、「PCのメモリ不足」か「ドライバソフトの不具合」のいずれかだろう。
次に困ったのが、録音ソフトの動作が異常に遅いこと。
なにかの動作をさせるたびに、何分もかかる。ソフトはUA-4FXに同梱の「Sound It!」のMac版。
この原因は、「PCのメモリ不足」か「ソフトがUniversal化されていないため」のいずれか、あるいは両方だろう。
結局、こういう手順をとることにした。
1.LPであれば片面を一曲として録音
2.Mac上でWAVE保存(Macの標準はAIFFだが)
3.LANで接続されているWindowsマシンに転送
4.席を移動しWindows上で、一曲ごとに分離、波形を編集→CD-Rに焼き込む
Windowsで同じく「Sound It!」(これもUA-4FXに同梱のWin版)を使ったら、速い速い。
やっぱりMacは遅いと断じるのはかわいそうで、先に書いた通りIntel Mac用ではないソフトをエミュレーションで動かしているのと、Windowsマシンはまずまずの強力パーツの自作、メモリも1GB積んでいるから単純に比較はできない。
さてここで疑問が生まれた。
どなたかご存じの方はお教え願いたい。
○マニュアルでは、まず24bitで録音し、その後波形ソフトで16bitにコンバートすることを推奨している。
これって意味があるのだろうか(はっきり聴いてわかるという意味で)?
○マニュアルでは音全体を「ノーマライズ」処理し音圧を上げよと書かれている。
先に書いた通り音の余計な化粧は不安なのだが、やはり行ったほうが良いのか?
上記のいずれも、録音をいくつか行って聴き比べればわかるのだが、それも面倒だしなぁ---ってことで。
使ってみての感想だが、正直従来のYAMAHAのCDR HD-1000を使っていたほうが楽でスピーディだった。音そのものも、ひいき目(耳)かもしれないがYAMAHAマシンで録音したときのほうが豊かだったように感じてしまう。
ただしいろいろと波形編集ソフトでいじることにより音は良くなるのかもしれない。
良い点は、普通のCD-Rに録音できる(YAMAHAのものはAudio用しか受け付けない)ことと、異常に気になるスクラッチノイズはカットできること(あまりやりたくないのだが)。
う~ん、長くなりすぎたので、トピックを変えることにする。
肝心のインプレッションズについては、次回書きます。
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Comments
Macユーザーの常としてマニュアルはほとんど読んでませんからあしからず。
メーカー(UA-4FX)のホームページにははっきりうたってなかったのですが「Sound It!」のバージョンが「3.5」ではないのですか?(とある販売店のホームページに書いてありました)
ノイズリダクションは「4」以降の気がします。(この辺りは自信はない)
>LPであれば片面を一曲として録音
これは正解。その後ファイルメニューの「選択範囲を別名」で個別に保存します。
「片面を一曲として録音」はありがたいその間に他の事が出来る。
>Mac上でWAVE保存(Macの標準はAIFFだが)
うちでは標準のAIFF、「Sound It! ver.3.3」+G3(青白)で保存。Macmini(Power PC)に移動してiTunesでMP3に変換。この方が早い(明らかにCPUに依存してる)
>マニュアルでは、まず24bitで録音し、その後波形ソフトで16bitにコンバートすることを推奨
うちの環境ではデフォルトが16bit。私的には問題ない。ソウルファンは音を聞いてるんじゃない。昔のラジオで聞いても良い曲は良い。
http://www.ssw.co.jp/dtm/record/record_rokuon.htm
には「CD作成を予定している場合は、16bit、44100Hz、Stereoにチェックが入っていることを確認してから「OK」」などとありますね。
以上が現時点で私に分かる事です。
「Sound It!」のホームページは
http://www.ssw.co.jp/products/sit/index.html
Posted by: adhista | November 08, 2006 07:44 PM
師匠と呼ばせてください。adhistaさん!
役に立ちそうなサイトのご紹介ありがとうございます。
ノイズリダクションですが、UA-4FXにその機能があるんです。
つまみでエフェクトの強弱が変化させられるのですが、どんな微量にしても、音全体がふらふらと明らかに変になる。
offにすると解決します。
でもまあいいや。どうせ使わないから。
あと、すごく気になるスクラッチは「Sound It!」でその部分を消すという荒技を発見しました。
音楽そのものがコンマ秒短くなるんですが、僕の耳では全く違和感がない。
もちろんやりたくない技です。
> ソウルファンは音を聞いてるんじゃない。
お言葉に重みがあります。
僕も若い頃は、同じレコードがあれば盤質が悪くても安いほうを買っていました。
(僕の持っているレコードのかなりはカットアウト盤です。)
Posted by: Sugar Pie Guy | November 08, 2006 10:19 PM
10年程前仕事に疲れた私はお遊びでマックワールドエキスポに行きました。当時やっとの事でコレクター(はしくれでは有りますが)の道から足を洗った所で興味の対象はMacに移行していくところでした。残念ながら幕張で行われていたこのエキスポは数年後にアップルストアの登場とともに廃止されました。
確か始めて行った年だと思いますがマクロメディア(現在はアドビ)のブースであるフロッピーディスクを目を留めて結局購入する事としました。
さてそのフロッピーディスクはソウルミュージックを紹介したものでパソコンと音楽との関係と云った上で当時大変な衝撃を受けたものでした。
その著者の名前はSugar Pie Guy ......
私にとっては神の様な存在です......師匠なんてとんでもない。(>_<)ゞ
Posted by: adhista | November 09, 2006 05:51 PM
adhistaさん、すいません!
こんなありがたいコメント、読み落としていました。
お恥ずかしい。
なんのことかわからない皆さんに説明しておくと、当時まだhtmlが一般的ではなかった時代。
(htmlはハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージの略であることに注意ください)
PCを使ったハイパーテキスト(リンクやインタラクティブ機能)の試みがいくつかありました。
MacintoshにバンドルされていたHyper Cardは僕にとって画期的なものでしたが、もっと読書用に特化したソフトとしてボイジャー社が開発したのがエキスパンドブックというソフトでした。
それを使い、ソウル・ミュージックについて無知をさらけ出し適当なことを書いて"Body & Soul"という本を出版したのでした。
http://www.voyager.co.jp/EBpress/field2/eblist.html
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ここの出版目録によると1995年の2月が初版ですね~。
あと「Mac User」という雑誌の付録CDに収録されたことがあります。
久しぶりに自分の恥ずかしい過去を思い出しました。
でもPCの知識は昔も今も貧弱なままです。これは恥ずかしさを通りこしてナサケナイ。
Posted by: Sugar Pie Guy | November 16, 2006 03:30 PM