その後の The Originals その1
とにもかくにもヒットが少なかった。大モータウン傘下で綺羅星の如く集うスターの影に隠れてしまったのが痛い。
早々とモータウンを出たスピナーズに比べ、悪く言えば買い殺しのままソウルの時代を過ごしてしまったと言えるかもしれない。
移籍先のFantasyで2枚のアルバムを残しているが、それは現在2 on 1でCD化されている。
Another Time, Another Place / Come Away with Me
The Originals (South Bound CDSEWD 084)
絶頂期の豪放にして繊細なコーラスがここにはない。
だが、特A級ではなくとも、そこは力のあるグループ。並のAクラスのアルバムになっている。
80年代初頭のソウルとしては屈指の内容と持ち上げてもいい。
ミディアムからファンク調のナンバーは特に快調で、今こそ聴いていて映える作品となっている。
しかし、さすがにこの2枚を比べても、2枚目は魅力が薄れてきている。
マーセルズでヒットした"Blue Moon"のカバーを最後にやっているのが貧相なイメージとなってしまう。「ミスター・ボージャングル」や「シルエッツ」を歌ったフューチャーズの3rdみたいな感じ。
なにかのきっかけがあれば、80年代に大きな華を見せられたグループだけに残念でならない。
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