これが最後? The Originals
タイ・ハンターの急逝によって、まるで切れた凧のように音楽(ソウル)に対する自信を失ってしまったかのような彼ら。あるいはディスコ・ブームが彼らの意気を砕いたのか---。
Yesterday And Today The Originals (Phase II JW-37075)-1981-
ちなみにレーベルが「Phase II」、レコード番号が「JW-37075」。
アルバムは彼らの最高傑作のひとつ"Baby I'm For Real"のセルフカバーではじまる。しかし、かっての幽玄と形容したくなるようなムードがない。これについては聴く前から、そりゃ無理だろうと思う。彼らの力量の問題ではなく、誰にも抗しがたい「時代」というものがある。
しかし決して悪い歌ではない。とにかく力があるグループだし、メンバーもまだまだ充実期だったことを感じさせる。
アルバムはこれを入れて全6曲。いかにも少ない。
そして、なによりひどいのがジャケット。手抜きという以前のチープさで、例えばこれを一般のレコード屋で見つけたのなら僕は買っていない。オリジナルズなんて、いくらでもありそうな名前だし、これじゃあ同名の三流別ミュージシャンかと疑う。
だが、先に書いた通り内容は決して悪くない。全盛期のまとまりや勢いは望むべくもないが、同時代のインディの他ミュージシャンと比べれば、やはり一つ頭が抜けている。
さて、この後の彼らはどうなったのか。
昨今のオールディーズ・ブームであれば復活してもおかしくないのだが。
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