名前ほど偉そうじゃない The Presidents

　昨日のスペルバインダーズから、まあ自然な流れでプレジデンツに。

　プレジデンツ唯一のこのアルバムは、10年ほど前のコーラス・グループ（甘茶ソウル）ブームのときは、けっこう高い値段がついていた。5桁というのも見たことがある。

　僕は、昔はちゃんとメモしていたのでわかるのだが、1985年に名古屋の栄町ビルのホールで開催されたレコード祭り（当時はそういう企画がよくあった）で、1980円から200円引きのバーゲンで、つまり1780円で買っている。
　正直なところ、この表ジャケからだと（当時の感覚では）絶対に買っていないのだが、「強力にお薦め」というようなサジェストカードがつけられていて選んだ覚えがある。

　へへへ安く買ったでしょう。と自慢していたのだが、わりと近年に500円で買ったというブログにぶちあたり、上には上がある、いやこの場合は下には下があるもんだと自慢の根拠を失い意気消沈している（笑）。

5-10-15-20-25-30 Years Of Love　The Presidents　/B>(Sussex　SXBS-7005)-1971-

　ヴァン・マッコイが制作したお皿としては最高傑作として良いと思う。
　ソウル臭と、マッコイのポップス・フレーバーが丁度うまくアウフヘーベンしている。

　なんと言っても代表作はタイトル曲"5-10-15-20-25-30 Years Of Love"。

　何年も前だが、六本木のソウル・バー"Tears"で、甘茶ソウルのレココンがあり、ちょいと遅れて店への階段へ降りていったら、この曲が外まで流れていた。思わず、ええなぁとにんまり笑いがこみあげてきた----とまあ、そんな曲です。

　シカゴ・ギャングスターズがデルフォの曲とカップリングでカバーしている7インチがある。これは昔、某Nさんに聴かせてもらって「うう欲しい」と思いつつ、未だに入手できていない。我ながらヘタレだな。

　ほかに、なんとマーヴィン・ゲイがデモでこの曲を歌っている。これも、なにかのマーヴィンのBOX-CDのセットに入っていたらしく聴かせてもらったことはあるのだが未入手。こうやって書いていると、また欲しがり度が再燃してきた。

　曲はほかに"Triangle Of Love"、"Girl You Cheated On Me"などが気に入っている。

　最後に補足。
　ジャケで躊躇したと書いたが、所有してみると良いジャケです。それに裏にはすっくと仁王立ちした3人のメンバーが大写しになっていてそっちも雰囲気最高。以下に掲載します（例によってクリックすると拡大します）。
　あと、有名ですが、このグループの後身がAnacostiaで、2枚のアルバムがありますね。