これもオツですよ The Temptations
"The Sound Of Young America"=新しいジェネレーションのための音楽、モータウンのテンプスが、時代を越えたポップス、オールディーズの名曲を歌う-----
そんな惹句だけで、逃げ腰になっていませんか(笑)
はっきり言って、こういう企画は駄目でしょ。ソウル・ミュージック最大の魅力は「破綻」だと思うのだが、相手が有名スタンダード曲だと破綻が許されない。どうしても縮こまって、くそおもしろくもない。
そんな貴方の思い込みは----当たっています。
これをテンプスの代表アルバムの一枚とはとてもできない。通して聴くと疲れるのも確か。
しかし、そういう弱点を越えるパワーがこの頃のテンプスにはある。破綻はあまりないけれど、5人の声の絶妙なアンサンブルを聴くのは楽しいし、やはりデヴィッド・ラフィンがリードを取るものは非凡な魅力がある。
ベスト・トラックはモータウンらしいダンサーな"I'm Ready For Love"。ただしバラードで奇妙な感覚をかもし出す"The Impossible Dream"(「ラ・マンチャの男」の劇中歌「見果てぬ夢」)の気味悪さもオツなもんです。
In A Mellow Mood The Temptations (MOTOWN 530 933-2) -1967-
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