名盤紹介 John Edwards
ジョン・エドワーズが一番輝いていた時代はソロなのか、あるいはスピナーズに加入した80年代なのか。僕はスピナーズでの歌も大好きなのだが、悪く言えば代わりがきく。何者にも代え難いという点でソロ時代を高く評価する気持ちはよくわかる。
John Edwards John Edwards (Aware AA-2005) -1973-
このAwareから出たLPは僕がソウルを聴き始めた頃にレコード屋の店主に薦められて買った。聴くほどに良い内容だなと思っていたが、だんだんとカバー(あるいは競作)が多いアルバムだということがわかってきた。そのオリジナルのシンガーを並べると、ビル・ブランドン、ジェイムス・フェルプス、ウィルソン・ピケット、ボビー・ウーマック、さらにサム・ディーズも聴き比べることができる。気がつくのはジョン・エドワーズの中庸とでも言うべき魅力。ことさらシャウトするわけではないが、サム・クックマナーでテナーの音域まで含め丁寧に歌う。
このアルバムはP-Vineから未発表を12曲も加えてCD化された(PCD-2858)。未発表のなかで光っている"Ain't That Good Enough"は、途中音質が劣化している部分があり残念。
さて、このアルバムを取り上げる気になったのは、上にあげたカバーのうち、James Phelpsのオリジナル"You Were Made For Love"(Apache 2007)を聴く機会があった為。歌の技巧ではジョン・エドワーズのほうが上かもしれないが、そのディープな味わいに興奮してしまった。欲しいのだが、値段を聞くととても手が出ない。知らなきゃよかった(?)と思わせるお皿。
というわけでこの続きは明日。
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