ファンクもよし The Originals
静謐なコーラスをバックに技巧を凝らしたリードが入れ替わるというのがオリジナルズの最大の魅力だが、いっぽう豪快なファンクも悪くない。
このアルバムは、全7曲中5曲がリズム~ファンク・ナンバー。
Down To Love Town The Originals (SOUL 749)-1977-
ファンクとなれば、バリトンのヘンリー・ディクスンの独壇場。この人の力強さはダイナミック・フォーのジェームス・イップス並だと思う。
フレディ・ゴーマンが手がけた冒頭の"Hurry Up And Wait"からかっこいいが、なんといってもヒットしたアルバム・タイトル曲"Down To Love Town"は傑作。
気持ちよくこの流れが続くが、ちゃんとバラードも2曲配されている。白眉は"Sunrise"で、夢見るような構成。途中でタイ・ハンターの声が出てくるところの美しさは格別。
7曲と少ないが、流れがよく一気に聴ける。逆に言えば、オリジナルズの力量を考えると、それが物足りないとも言える。一気に聴けるよりも「うわっなんだこれ」というひっかかりがもう少し欲しかった。そういう点でベストのアルバムとは言えないが、しかし平均点などは軽くクリアしている。やっぱり地力が違う。
<速報>
プライベートなお知らせだが、明日2月1日付の人事異動の辞令が出る。実は数日前に人事から「転居を伴う辞令を出すので承知おくように」という内示をもらっている。そのときに任地は教えないのがうちの会社のしきたりなので、どこに行くかわからない。
転勤は厭わないが、「ソウル一日一枚」をどう続けていくか----ここが思案のしどころだな。
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