BMR特集 James Brown
まさかJBがこんなに早くこの世から姿を消してしまうとは。"Please,Please,Please"と全世界の人々が声を合わせればマントを振り払い、あの世から戻って来るような気さえするのだが----。
繰り返し書いている通り、僕はこの春から単身生活という大きな変化を経験している。後から、あれはいつだったっけと振り返る時、きっとJBが死んだ次の年からだよと思い起こすことになるだろう。
さて、日本を代表するブラック・ミュージック専門誌として、BMRと「ブルース&ソウルレコーズ」はJB特集を編むのが当然課せられた使命だろう。
その肝心の内容だが、う~ん、こんなものか。
BMRの特徴からして、JBが現代のHip Hopシーンに与えた影響というスタンスで編集されている。
そういう観点では、僕が知らないHip Hopのお皿のリストもついていて便利なのだが、JBそのものについては割とあっさりしている印象を受けた。
僕が一番知りたいのは、JBはあの音楽スタイルをどうやって創りあげたのか、そのヒントだけでも欲しい。彼自身はブルースが嫌いで、むしろクルーナータイプのバラディアに影響されたと述懐しているが、彼の意識はそうであっても、実際はどうだったのか。
ワイノニー・ハリス、ロイ・ブラウンといったジャンプ系のハード・シャウターから彼は何を学んだのか、あるいは学ばなかったのか。
同じブルース・インターアクション社が出す「ブルース&ソウルレコーズ」は24日の発売。そっちではもっと突っ込んだ特集になっているだろうことを期待している。
BMRの表紙全体は下記画像。
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