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最高のライブ Curtis Mayfield

Curtismayfield_live ポピュラー・ミュージックのライブ録音としては最高の一枚だと思う。

 カーティスの弱々しい歌はソウル・ファンのなかで好みじゃない人もいるので「ソウルのライブ録音として最高」かどうかは判断を保留しておく。僕は大好きなんだけどね。

 そしてソウルのライブとしては奇異なほど小さいな編成のバンド。
 ドラム、ベース、もう一人のギター、そしてその小さなバンドのなかで強烈な印象を残すのがパーカッション。クレジットによるとボンゴ、コンガ、タンバをHenry Gibsonという人が演奏する。

 カーティスはどうしてこんな小さなバンドによるライブ、そしてその録音をアルバムにしようと考えたのだろう。

 折からブームとなっていたジェイムス・テイラーに代表されるシンガー・ソング・ライターの影響もあるのかもしれない。グループとしてのアンサンブルを重視せざるを得ないインプレッションズを捨てた彼にとって、ストレートに表現できるのはこの手法だと思い定めたのかもしれない。

 ブラスセクションもキーボードも不要としたカーティスがパーカッションを残したという点にも興味が尽きない。70年代に全盛をきわめるサルサのようなラテン・ミュージックの影響なのか。次作のタイトルでもあるアフリカ黒人としてのRootsを意識したのか。

 そんな謎は謎として、このライブは様々な表情を見せる。くだけたホームパーティのようでもあり、そして時として鋭い緊張感を見せる、そんな起伏があるのだ。

 そのなかで、僕が最も好きなのは"We're A Winner"。
 このグルーブは黒い、むちゃくちゃ黒い、やたらめったら黒い。


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