勢いがあるよね Lionel Richie
ライオネル・リッチーの全盛期は、ちょうど僕がソウルに最も熱中していた頃。
じゃあ熱心に聴いたかというと、一枚もレコードを持っていない。コモドアーズは数枚あるんだが。
これは「あんな軟弱な歌いかたはソウルじゃない」というような鼻持ちならないマニア心ではなくて、単に使えるお金が限られていたから。マイケル・ジャクソンとか大流行しているレコードはいつでも買える、いまを逃すと買えないかもしれないレコードを買おうといつも思っていた。
今思うとマニア心よりも不純。音楽に対する接し方が間違っている。
ただこうして89円で買うことができたんだから、僕の計画通り。
Can't Slow Down Lionel Richie (Motown VIL-6070)-1983-
大ヒット"All Night Long (All Night)"が収録されている彼の2枚目のソロアルバム(だそうだ)。
さっそく聴いてみたが、実にスムーズ。完成度の高いアルバムで、これが売れたというのは頷ける。気に入ったのはB-1の"Love Will Find A Way"。フュージョンっぽいアレンジでこの時代の空気が伝わってくる。あの頃は僕も若かったんだぜ。
ところで、なぜかライオネル・リッチーの日本公演は観に行っている。親しい友人何人かが誘うので、つられて行ったのだ。
そのときのライブは、僕がいままで観たなかで一番と言っていいくらいバック・バンドの演奏が高度だった。超一流のミュージシャンを起用していたんだろう。そして僕がいままでで観た黒人のミュージシャンのなかでは、一番大きなホールで一番たくさんのお客さんを集めていたライブでもあった。
勢いがあるというのは、やはり輝いているということなんだな。
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