Ray! Curtis! ポンタ & 房之助
時にはスモール・コンボの楽団を従え前作とは趣が異なる。近藤房之助の声質もレイの歌にはあっている。
ただ僕はカーティスのほうにミスマッチの魅力を感じた。安心して聴けるこちらのほうが良いという意見もあるだろうし、両方とも意欲作という点は共通している。
興味深いのは、レイのAtlantic時代の曲よりABC時代の曲のカバーのほうが多いこと。
なっていったってR&Bシンガーの魅力はAtlantic時代でしょ、アーメット・アーティガンの見識があってこそレイの個性が引き出された----なんてお題目を唱えているのは狭いソウル・ファンだけで、普通に考えれば当たり前なんだろうな。
ただ、おかげでレイの自作曲は数曲しかない。そんなことは二人はとうに承知の筈で、つまりこれはシンガーとしてのレイ・チャールズへのトリビュートなんだろう。
I Can't Stop Loving You
Unchain My Heart
Hit The Road Jack
I Don't Need No Doctor
Here We Go Again
Feel So Bad
Hallelujah I Love Her So
Bye Bye, Love
Drown In My Own Tears
ONE Mint Julep (Instrumental)
Come Rain Or Come Shine
The Jealous Kind
Fever
Mess Around
What'd I Say
Georgia On My Mind
I Can't Stop Loving YOU (Endroll Version)
エバリー・ブラザースの"Bye Bye Love"をレイ・チャールズがカバーしたものを、さらに二人が。同じくクローバーズの"One Mint Jullep"をレイ・チャールズがカバーしたものを、さらに二人が(これはインスト曲なんで近藤房之助はギターだけだが)。
以上、昨日との二作、なかなか楽しませていただきました。再度、これを教えてくれたABちゃんに御礼を申し上げる。
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