新生活紹介2 Ruth Brown
前回の単身赴任(9年前から3年間)にはMDデッキを持ってきた、と書いたが、実は今回も持って来ている。さらにカセットデッキも追加している。このカセットテープデッキは、数年前にネットオークションで3000円で買ったもの。
持ってきた音楽ソースには、未整理のカセットテープ(200本くらい)とMD(100本くらい)も入っている。
MDは、10年くらい前にコレクターの方たちとやりとりしていた頃のもので、比較的整理されている。いっぽうカセットテープは1000本に達する中学生の頃からのものを昨年の夏に取捨した残物。自分の手持ちの音源を録音したとおぼしきものは捨て、ラジオ・プラグラムの録音で興味のあるもの、コレクターに頂いたものを残した。
これらを聴き直しデジタル化する----というのが見果てぬ目標。
おそらくこれは完遂できない。それでも幾ばくかは進むだろうという程度の目論見。
我ながら、こんなことをしてどうするんだ?という疑問はわき起こっている。
仮にすべてをデジタル化し終えたとする。テラバイト単位のコンパクトな次世代メモリに僕の一生の音楽記録を残すことができるだろう。
「集めたレコード、CDは売るなり譲るなり処分してくれ。その代わりにこれを---」と子孫に託す。
幾世代かを経て、物好きな子孫がご先祖様の御遺徳を忍ぼうかと再生しようとすると、読み取りエラーを起こし「初期化しますか」とディスプレイに表示される---くらいが関の山だろう。
いや、それはそれでおもしろいんだが(笑)。
今日の一枚は、僕としては最も古くに買った部類の7インチ。メモによると1984年に買っている。
Try Me And See Ruth Brown (Skye 4521)-1969-
ルス・ブラウンと言えば「ママ、あの人ったらひどいのよ=(Mama) He Treats Your Daughter Mean-1953-」のコケティッシュなイメージが僕にはあるが、ここでは下品なほどの歌いかた。
Skyeから出たアルバム(2枚ある)は、なかなか内容が良いと聞いたことがあるが、僕はこの7インチ以外は未聴。これから推察するにファンキーなムードを持っているんだろう。
ルス・ブラウンは昨年末に亡くなった。
最初期のAtlanticにとってThe Cloversと並ぶドル箱スターであり、R&Bとはリズム&ブルースの略ではなく、ルス・ブラウンの略だと冗談を言われたほどの売れっ子だったという。
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