世界はJBだ! Tribute To JB
しばらく前に兄弟誌(異母兄弟かも)のBMR誌の特集を取り上げた。
そこでやや消化不良と書いた(失礼)が、そのとき僕がぼんやりと考えていたことがこっちの特集では触れられていて納得した。
ひとつは「ブルースは嫌いだ」と発言しているJBだが、実はブルースが根にあるのではないかという疑問。鈴木啓志さんとオーサカ・モノレールの中田亮さんとの対談で、これについて触れられている。僕は具体的にはテキサス・ブルースのノリとか、ブギウギのピアノ・ロールに近いものをJBに感じることがある。
さらにJBの歌唱におけるジャンプ・ブルースの影響。彼自身ルイ・ジョーダンに憧れたと述懐しているが、ロイ・ブラウンやワイノニー・ハリス(共にKingで録音している!)といったシャウターの影響も見逃せないだろう。
ただ残念なことにボリューム不足。もっと読みたい、知りたいという気持ちだけが盛り上がってしまったというところか。
嬉しいのは付録CD。
Hit Me! A Tribute To JB various (P-Vine No.74)
There's A Price To Pay To Live In Paradaise / The J.B.'s Reunion
Bootsy? (What's The Name Of This Town?) / Bootsy's New Rubber Band
Quick Sand / オーサカ・モノレール
I Am What I Am (Parts 1&2) / Marva Whitney
Funky Super Fly (Part 1) / Bobby Williams
Mr. Brown / African Music Machine
Loose Eel / Dumas King
Soul Train / Little Royal
All Proud Races / Robert Ward
Papa's Got A Brand New Bag / The Sweet Vandals
Night Train / Bobby Radcliff
Please, Please, Please / Ike & Tina Turner
Mistakes And All / The J.B.'s Reunion
同誌の付録CDはいつも「殆ど持っているものばっかり」ということが多く閉口しているのだが、今号は聴いたことない音源が多かった(う~ん、勝手な評価だな)。
話題のオーサカ・モノレールも初めて聴くことができた。
驚いたのがThe Sweet Vandalsで、なんとスペインのバンド。しかし見事なファンク。
まさに「世界はJBだ」だよな。
The comments to this entry are closed.
Comments