知らなかった世界 Lowrell
1990年くらい、通いはじめたレコード屋がクラブ・シーンに強い店で、僕が知っていたリスニングとしてのソウルとはまったく違う聴き方や価値観を教わった。
その時期を代表するような一枚がこれ。
Mellow, Mellow Right On Lowrell (Avi-300)-1979-
「これは持っていなければ駄目」という感じで売ってくれた(笑)のだが、 それまで抱いていたソウルの価値観とはあまりに異なっていて驚いた。
まずメロディに盛り上がりがない。特にシャウトするでもない歌も盛り上がらない。
じゃあ、つまらないのかと言うと、たしかに気持ちがいいんだな。静かなグルーブがひたひたと押し寄せてくる。
同時期に教わったケニー・バークの「ライジング・オン・ザ・トップ」とも相まって、僕のソウル/R&Bの許容範囲を広げてくれた音楽体験だった。
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