おもしろく読了 村上"ポンタ"秀一
ビリヤード仲間として知り合ったABちゃん。音楽関係の仕事をしていて、村上秀一と関係があるとのこと。それで以前はCDを紹介してもらったのだが、今回はこの本。
大変おもしろく勉強になりました。
僕が自分のお小遣いでレコードを買うようになったのは1973年。ソウル/R&Bに目覚めたのが1980年だから、7年間の助走期間(?)がある。
しかしこの期間も洋楽にしか興味がなく(といっても最初は映画音楽だったりしたのだが)、邦楽でレコードを買ったのは指で数えられるくらいしかない。
シュガー・ベイブ、四人囃子、サディスティック・ミカ・バンド、そこからシュガー・ベイブ人脈(山下達郎、大瀧詠一、吉田美奈子、大貫妙子)といったところ。
大ブームとなっていたフォーク(吉田拓郎、かぐや姫、井上陽水)に全く無関心。優れたアイドル作品や作家作品を残した歌謡曲にも無関心(歌謡曲は90年代になってから振り返ることになる)。
というわけで村上秀一の名前は知っているし、僕が持っているなかで名演ははっきりと自覚しているのだが、この本を読んでいても知らないことだらけで、ふ~んと唸ることの連続だった。
旧友でもあるギタリスト大村憲司を高く評価している。「エリック・クラプトンよりギターがうまい」そうだ。正直なところクラプトンのギターについて「すごい」とか「良い」と思ったことがない(すいませんねぇ、ファンの方)ので比較されてもピンと来ない。さらに申し訳ないことに大村憲司が参加していたカミーノやバンブー(だったっけ)のCDは持っているのだが一回聴いて「長いブルース・ロック」と思っただけで棚に眠っている。これは、ちゃんと聴きなおさないとね~。
いっぽう山下達郎の"Spacy"や"It's a poppin' time"でギターを弾いている松木恒秀の音が大好きだったのだが、その人となりについては全く知らず、スタジオ・ミュージシャン界の重鎮だったということを初めて知った。
ベースの岡沢章についても同じ。この人はベース・ソロを殆どやらないのだが、存在感があるよね。吉田美奈子の音を支えているというイメージがある。
そのほか、数えあげたらキリがない。邦楽に疎い僕でもこれだけ楽しめるのだから、詳しい方には必読の書だろう。そんなの当たり前で、今頃読んでいる僕が遅すぎるのか。ちなみにこの本は2003年に単行本として出ている。
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Comments
松木恒秀とか、岡沢章ってPLAYERSのメンバーで、タモリの番組にレギュラーだったじゃない。
Posted by: masato | March 11, 2007 10:14 PM
> masatoさん
弱いところをつかれた---僕は中学生になるくらいから、殆どテレビを観たことがないんです。
タモリの番組もおもしろいよとは聞かされていたんですが、殆ど観たことがない。
ちなみに2月から独りで暮らしていますがテレビを一度もつけたことがない(アンテナ線も結んでいない)。
一番困るのが、ブームが続いている「女子アナ」。誰も知らないんで電車に吊ってある週刊誌のトピックを眺めてもおもしろくもなんともない。
Posted by: Sugar Pie Guy | March 11, 2007 11:09 PM