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脱力ディスコ003 オリエンタル・エクスプレス

Orientalexpress_hustlejet つい脱力ディスコとカテゴライズしてしまったが、今日のこれは素晴らしい名盤である。

 種子島に鉄砲が伝来したのは1543年と言われる。そして日本人はたちまちそれを自分らで生産するようになってしまった。
 俗に日本人はコピーがうまいと自虐的に言われるが、拡大(あるいは改良)生産は人間社会の常である。それを良くする人が日本には多かったというわけで誇るべき歴史と伝統である。

 日本の歌謡曲とは、明治期のフランス歌曲ドイツ歌曲からはじまり、ジャズ、シャンソン、ラテン、ロック、そして現在のR&Bまですべて西洋音楽の顴骨堕胎であると大滝詠一は唱えているが、そのなかでもディスコ・サウンドの和漢洋才としてはこれは出色の出来だろうと思う。

 残念ながら歌がなく(素晴らしいコーラスはフューチャーされているが)ソウル・ミュージックと言うには躊躇するが、ディスコ・インストとしては相当な出来だ。

 ジャケ・シート裏の解説によればオリエンタル・エクスプレスはもうご存じの様に日本のスタジオ・オーケストラ。メンバーにはティン・パン・アレィ、ミカ・バンド、ソウル・メディアなどが名を連ねている。日本の若干の最高のミュージシャンが、Dr.ドラゴンのもとに集まっているわけだ。とのこと。演奏が素晴らしい理由が理解できるだろう。

 こんな名盤をどうして脱力ディスコにカテゴライズしたか----。上の文章をよくご覧いただきたい。「若干の最高のミュージシャン(原文ママ)」は、おそらく「若手の最高のミュージシャン」のタイプミスだろう。これには脱力するしかないよな。

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