25周年 レコード・コレクターズ
もともと中村とうよう氏が編集長で、「(ニュー)ミュージック・マガジン」から分派した雑誌。古いジャズやシャンソンなど、よくわからないが高雅な香りがするものだった。ただし、当然のように売上は低迷。80年代半ばから、ロック路線に変身、とうよう氏も編集長を降りた。
90年前後の特集は、まだネットなどない時代には大変ありがたく、ビーチ・ボーイズ、ライ・クーダー、トッド・ラングレンなどレコード/CD集めに多いに利用させてもらった。
名物連載、「唄えば天国ジャズソング」(阿佐田哲也)、「蒐集奇談」(岡田則夫)なども楽しかった。
ただその後、ますますロック志向を強くし、いまや団塊の世代以降のロック中年が主な読者だと思われる。
そのかわり、ソウル/R&Bについては寂しい感はある。過去の特集では、ジャンプ(ルイ・ジョーダン他)、スタックス、カーティス・メイフィールド、ジェームス・ブラウン、Pファンク、マービン・ゲイがあったくらいだと思う。スウィート・ソウルとか特集してほしいと思うのだが---。
さて、25周年記念ということで今月号は「60年代ロック・アルバム・ベスト100」という企画を掲載している。
これをチェックして愕然としたのだが、一割くらいしか聴いたことがない。名前すら知らないアーティストもけっこういる。
僕が聴いているソウル/R&Bという音楽はもちろん米国が本場で、それはロックとも連動しているわけだから、これはまずいなと思う。
殆ど利用したことはないのだがレンタルCDという手もあるし、ロックを勉強しようかと思っている次第。
ところでこの雑誌の名物企画「コレクター紳士録」には過去数人だがソウルのコレクターも取り上げられた。大阪のソウル・スナック「マービン」の林さんもいたな。
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