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90年代の最高作<本命> Keith Sweat

Keithsweat_nobody2 山下達郎が選ぶ90年代を代表する一枚、それが僕にとっては謎というお題の続き。

 ファンクラブ会報誌で90年代で最も好きな作品としてキース・スウェットの"Nobody"をあげているが、そんなアルバムあったっけというのが発端。

 もちろんシングル曲を選んだということも考えられるが、文脈からしてアルバムのよう。となると彼が指しているのはこれではないかと思う。

Nobody Keith Sweat (ELEKTRA 65982-2)-1996-

 収録されているのは以下の7曲。

Nobody (Album Version)
Nobody (Radio Version)
Twisted (Tumblin Disc Street Mix)
In the Mood
Make It last forever
Put your Lovin' Through the Test

 オリジナル・アルバムではないが、これは非常に充実した曲揃い。余分な曲が入っていないだけ、キースの濃厚でまったりとしたスウィート・ソウルの世界に没頭できる。

 "Make It last forever"は山下達郎がいつもフェイバリットにあげるアイズレー・ブラザースっぽいベースラインの曲。
 そして"Put your Lovin' Through the Test"は、ロジャー(トラウトマン)が参加している。確認したわけではないがロジャーの生前の活動としてはかなり最後に近いのではないだろうか。ああロジャーよ、などと切なくなるほどロジャーとキースのソウルは甘い。

 聴くほどに、たしかにこれは名盤だという気がしてきた。
 この時期、日本ではキースのシングルのリミックス集が出ていて、どうもそちらに気をとられていたのだが、まとまりから言えばこっちのほうが上だな。
 いや素晴らしい。

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