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またまたレア盤CD化 Hi-Five

Hifive 81年のレアなLPがCDになった。ずいぶん前にネットで注文したのだが、一緒に頼んだもう一枚がなかなか揃わないようで一ヶ月くらいかかって届いた。

 ジャケットがいいよね。夜のシーンといえばNumonics、雷鳴はPerfect Touch(んっ?あれは雷落ちていなかったっけ)、斜め撮りはMidnight Star---と80年代初頭の名アルバムが思い浮かぶ。

 さて内容は----。

 う~ん、困ったな。
 微妙な表現になるので最後まできちんと読んでほしいのだが、まずグループに歌力がない。低いバリトン・リードなのだが、なんだかもっさりしている。
 ほかにリードをとるテナーもお粗末。音程がふらつくほどじゃないが、お世辞にもうまいシンガーだとは言えない。

 時代的にも甘茶とは言えない。さらに曲もずば脱けて良いわけじゃない。

 以上、ネガティブな点を書き出した。美食家のソウル・ミュージック・リスナーは手を出さないほうがいいと思う。

 ところが、こうした諸点がブレンドされた結果、なんともいえない味を出しているんだな。モダン・ソウル的というか、優等生的な歌のうまさよりも、なにか心にひっかかるものがある。

 歌の弱さにはらはらしながら、つい聴いてしまうミディアム"All I Need"はなかなか。
 そして、極めつけなのが80年代版"Float On"というべき長尺のメンバー自己紹介メロウ"Let's Go All They Way"。語り半分で歌の弱さが気にならないのがよい(これ皮肉じゃなくて、本当にそうなんだ)。この一曲だけでも僕にはこのグループが愛おしく感じられる。

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