追悼 Gerald Levert
彼の遺作となってしまったアルバムが出た。
In My Songs Gerald Levert (Atlantic 100341-2)
冒頭エディ・リバートの語りではじまる。これはルール違反でしょ、思わず涙腺がゆるむよ。
ジェラルドの死はオハイオ・ソウルの一つのスタイルの終焉につながるのではないか、というようなことを鈴木啓志さんがラリー・ハンコックのリイシューCDのライナーに書いていたが、まさにそんな暗い気持ちにならざるを得ない。
それにしても、このアルバムは傑作だと思う。
ジェラルドの遺作だからということで耳が曇って(??)はいないつもりだ。これは本当に充実したアルバムだ。彼のこの10年間は、やや煮詰まった感があった。ドリーム・ユニットLSGにおいてもその印象を拭い去れなかったのだが、このアルバムはバラードにダンサーに実に延び延びと歌っている。
前半のミディアムが実に素晴らしく、なんともはや、感に堪えない。
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