君に夢中 Jeffrey Osborne
80年代前半のブラコン路線だったこと、さらに彼が抜けた後のLTDにはレスリー・ウィルソンという強力なリードが入ったこともあり、なんとなく弱い印象を残しているのではないか---なんて一般論めかしたが、なんのことはないそんな印象を持っているのは僕だけなのかも。
ジョージ・デュークのプロデュースで大いに売れたのだから、そんなことは大きなお世話だしね。
ただし、やっぱりこの人の歌は大したものだと思う。タフだし、シャウトするときはちゃんとする。ディープなシンガーとしてもいいだろう。
今日取り上げるのは彼の3枚目のソロアルバム。
Don't Stop Jeffrey Osborne (A&M AMP-28108)-1984-
正直申し上げて、曲がものたりない。アレンジのせいかもしれないが、どれも似たようなリズム物に聞こえる。
しかし、そのなかで「君に夢中」"Crazy 'Bout Cha"というバラードは群を抜いている。曲に気品があり、アレンジも地に足がついている。そして何より歌がディープだ。
もしかしたらほかの曲だって悪くないのかもしれない。あまりにこの曲が素晴らしすぎて他がかすんでしまっているだけかもしれない。
「君に夢中」、この曲だけで、このアルバムは買いですよ。
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